【中里の岩場】カチの特訓RPとデジタルステップDay1

きい

クライミング日:2025年11月29日(土)

今回のクライミング

11月の最終週。

シーズン外れにたまに来るものの、なぜか毎回登れないカチの特訓。

Day1(ルート解説あり)
【中里の岩場】はじめての天狗岩南壁(カチの特訓)
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Day2
【中里の岩場】カチの特訓(Day2)登れず 
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Day3
【中里の岩場】カチの特訓(Day3):今さらムーヴ変更
【中里の岩場】カチの特訓(Day3):今さらムーヴ変更

いい加減ケリをつけるべく、バチバチのハイシーズンに行ってきた。ハイシーズンとはいっても、さすがの中里。この日も当たり前のように貸し切り。

熊対策という面では喜べない貸し切り

林道関係者がたまに通るのか、未舗装区間はそれほど荒れていなかった。

✅カチの特訓(5.13a), 2go(計4d15go)

まずはアップとムーヴの再確認を兼ねてヌン掛け。濡れている箇所がない状態で登るのは初めてだ。

朝一は取り付きにも陽が当たって暖かい。いつもの谷から吹き上げる風もなく、Tシャツで登れた。

ルート下部から、これまでとは圧倒的にフリクションが違う。カチは指に食いついて痛いくらい。

テンション入れつつ、順調に核心部に到達。

これまで3日トライしているが、いずれもその日の1便目では、トップアウトできていない。しかしこの日は、難なく一発で核心を抜けられた。前回はデッドでギリギリ止めていた一手も、なんとスタになっている。

花崗岩などとは違い、あまり岩のコンディションに左右されないと思っていた石灰岩だが、所詮はフリクションゲーということなのか…。

できる気しかしない2便目。とはいえ、ワンデーできると思っていたにも関わらず、Day4まで来てしまったのだ。集中してトライ。

岩場の東側の木は落葉していて、朝一はルート下部も陽が当たるのだが、南側はすべて針葉樹。さっきよりも寒い。

首で手を温めながら登る。下部から順調。良い流れで核心部へ。

それでも、ここまで全くのノーダメージという訳にはいかず、さっきはスタだった一手がデッドになったが、問題なく核心を突破。

ビクトリーホールドまであと数手。多少パンプしたが、まだ余裕があった。最後は簡単だけど、簡単過ぎないウイニングラン。ようやく登れた。

Day1, 2は一般的な核心ムーヴだったが、Day3で変更。しかし、この日のコンディションなら、あまり関係なかったかもしれない。

体感グレード

かなり苦戦してしまったが、登れた便ではやや余裕があった。よく言われているように、5.13aとしては登り易いが、5.12dくらいはあると思う

これより簡単な5.13aも全然ある。フレンチグレードだが、個人的には御前岩のアスリーツボディ(7c+)よりは難しい。

特に小柄な人は、巨人にとっては何でもない、核心入口のハイアンダーから大変。この日ビレーしてくれたゆきりんも初トライ。女性としては長めのリーチだが、このハイアンダーはかなり悪そうだった。

核心を抜けたあとのガバカチ数手も、一手一手リーチーだ。一般的な身長の女性からすると、しっかり5.13aあるんじゃないかな。

いずれにしても、名前に反して、石灰岩登りの色々な要素が詰まった好ルート。

❌デジタルステップ(5.12a), 2go

カチの特訓が登れて、ようやく違うルートが触れます!

仲間がトライしているのを見たことがあるが、かなり悪そうにしていたデジタルステップ。

終了点を除いて7クリップ。下部からやや距離出しが必要なところもあるが、4P目までは基本ガバ。

5P目にかけて、横リーチが必要な右トラバース。それなりのレストを挟み、ここから左上する凹角部分が核心。手も足も、このグレードとしてはかなり悪い。

苦しい6P目のクリップ、そして地面からも目立つ大きなコルネ。ここはホールドは悪くないものの、とにかく傾斜が強い。繋げ核心といった感じ。

7P目から終了点はややランナウトするが、リップを止めたらあとは大丈夫。

7P目のハンガーがかなり錆びている。6-7P間が近いので、仮に7P目が壊れても大きな事故にはならないと思うが、岩の形状的にフェイスに叩きつけられそうで、怖いといえば怖い。

1便目で出来ないムーヴはないが、核心はなかなかのワンテンムーヴになってしまった。

2便目で狙ってみるが、予想通り核心でフォール。その後、多少ムーヴを効率化できた。それでもかなり強度があるけど、次回はたぶん登れそう。

核心ムーヴ

上のクリップはこの段階だとまだ掛けられないが、バラシで掛けた状態で練習。かなり悪い左手のガチャホールドを押さえ、右足トゥフックで右手をサイドアンダーへ。

核心ムーヴ

左手でコルネ下部をワイドピンチ。このムーヴは巨人限定。フットホールドがびっくりするほど限定的なので、普通の人はかなりハイステップになりそう。

ふりかえり

ようやく登れたカチの特訓。無事にヌン掛け後の便で決められてよかった。

Day1のブログを読み返してみると、「次来たら、余程のことがない限り登れると思う」と書いているが、結果的に4日かかってしまった。笑

ところで、カチの特訓は別にカチオンリーという訳ではないが、先日トライした御前岩のパチンコゲームは、本当にカチばっかり。

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パチンコはまだ全然登れる気がしないけど、このルートにトライしたおかげで、5.13aで出てくるカチは、相対的に良く感じる。

次はまずデジタルステップ登って、ラウマー(5.12d)もやってみたい。あとは実質エリア最難という声が多い職業ランジ(5.12c)。

朝一は暖かかったが、午後からはいつもの谷風が吹いて寒かった。12月以降は寒がりな自分にはちょっと辛そうなので、また来年かな。

ちなみに、たまにやるけど毎回登れない5.13aがもう1本ある。小川山のマナ。これもちゃんと登らないとな~。

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登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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