【二子山】穴のムジナと県立二子高校
クライミング日:2026年3月14日(土), 15日(日)
今回のクライミング
もともと3月は、「引き続きスキーやりつつ、徐々にクライミング復帰」くらいに考えていた。
ところが、久しぶりの弓状通いで、一気に岩スイッチ(というか弓状スイッチ?)が入ってしまったようだ。
という訳で、今週末もビレイ乞食スタイルで弓状へ。弓状の皆さま、いつも本当にありがとうございます。
Day1(3/14)
一日中、雲一つない快晴で、暑くもなく寒くもなく。
毎回こんなコンディションだったらいいんだけどな~。まぁ悪い日があるからこそ、良い日が嬉しいという面はあるか。
✅穴のムジナ(5.12c), 3go(計2d7go)
先週末の宿題。ルート解説は前回の記事参照。

トライ
まずはアップも兼ねてヌン掛け。相変わらず第一核心が悪く、アップなしだと普通に落ちた。そのあとはテンテンでムーヴ再確認。
早朝までは曇り予報だったので、それほど放射冷却はないかと思ったけど、岩はかなり冷たい。
決める気満々の2便目。鬼門の第一核心を無難に抜ける。ほぼパンプはしていないが、左足ニーバー(補助程度)のレストで一応休む。
すでに穴ムジのラインにも陽が当たっていて、体はポカポカだが、岩はまだ温まっていない。
第二核心の入りでもたつく。もう一度レストし直すも、最終的にフォール。
3便目。ようやく岩も温まったようだ。第一核心はギリギリだったが、再び突破。ここは最後までコツが掴み切れなかった。
繋げて第二核心に入るのは、これで3回目。フォールした1・2回目がウソのように、バラシとそれほど変わらない動きでガバサイドアンダーをキャッチ。
再びレスト。どんどん腕が戻る。この時点でほぼ勝利を核心。
無難に第三核心をクリア。全然余裕はあったんだけど、最後のクリップはやや力を使うので、「もしこのクリップをしたことにより、ヨレて落ちたら嫌だな」と思ってスキップ。余力を残して終了点へ。
RPビレイはオノさん。ありがとうございました!
体感グレード
繋げたら上も辛いかと思っていたけど、登れた便ではかなり余裕があった。弓状のルートの中では、それほど持久要素は高くなく、どちらかというとボルダー力が要求されるルートだと思う。さらには、核心はややクセのあるムーヴで、その上、3つの核心は全て同じような動き。得意不得意は分かれそう。
僕は特別苦手ではなかったが、第一核心はそこだけやっても難しく、繋げたら第二核心でも2回落ちちゃってるし、やはり弓状の5.12cは甘くない。
ポコチン大魔王(体感Soft 5.12d)よりやや難しく感じたけど、僕はポコチンが得意だったので、実際には同じくらいだろうか。ということで、普通のグレーディングの岩場にあったらSoft 5.12dだと思います。
✅県立二子高校(5.12a), 2go
同じく弓状5.12cシリーズの、ペトルーシュクァーをやりたかったんだけど、この日のペトはなんと7,8人回し。
さすがに待っていられないので、別のルートをチョイス。
2025年5月、小鹿野クライミング協会によるリボルトを機に、徐々にトライする人が増えているという、県立二子高校にトライ。
ルート解説
「ノースとモダンの間にルートあったんだ」と思う方も少なくないかもしれない。
下部は「ころがるシビック君(5.12a)」を登る。
シビック君は中間部に核心、終了点前に小核心、あとはガバというメリハリのある構成。
シビック君終了点でのノーハンドレストを挟み、上部は一定強度が続く持久系。
繋げると最後が頑張りどころ。終了点のクリップは行ってみてのお楽しみ。
トライ
過去に他の人のトライは見ちゃってるが、具体的なムーヴは知らないので、気分だけはオンサイトトライ。
まずはシビック君の出だし。ダブルコルネを登っていく。ここはガバだが、特に傾斜が強い。
3ピン目にクリップ後、オブザベで核心と予想していたポイントへ。頭の中で用意していたムーヴを出すも、わずかに手の掛かりが悪くフォール。うーん、惜しかったな。
しかし、終了点前の左トラバースも小悪い。落ちた一手が止まってたとしても、繋げたらここで落ちた可能性が高かったと思う。
上部はチョーク跡が少なく、おまけにコルネの裏側にあるホールドが多いので、初見だと非常に分かりづらい。フットホールドの選択も悩ましい。テンテンで上へ。
明らかに終了点クリップホールドだと思われる、右手ガバアンダー持ってるのに、なぜかクリップ体勢を作れない。アンダーなのにフットホールドがないのだ。禁断の残置ビナへのA0をかまし、なんとかロープをクリップ。よく見ると、めっちゃ悪い位置に一箇所だけ踏めるところがあった。
ミズカミさんも県立触ってみるというので、ミズカミさんのビレイ。シビック君の核心は、5.12aにしては随分悪いと思ったら、定番ムーヴと全然違ったようだ。笑
僕の2便目。シビック君の核心はどうしようかと思ったけど、さっきの自分のムーヴは落ちれる強度なので、ミズカミさんがやってた定番ムーヴをぶっつけ本番で。うん、これの方が全然楽だね。笑
まずは無難にシビック君をRP。上はまだそれほど繋がる自信はないが、もちろんこのまま狙う。
シビック君終了点でのレストは、でかコルネにもたれかかることでノーハンドになるが、意外に居心地が悪く、ずっとは休めない。完全回復できないまま上へ。
順調に高度を上げる。レイバックで休めるところでシェイクを繰り返す。終了点まで残りあと1ピンだ。

やや力を使う最終クリップ。ここから終了点までがやや悪いのだが、すでに結構パンプしている。
落ちるかなーと思ったけど、一手一手落ち着いて出せて、チョークアップする余裕もあった。ヨレた状態でもムーヴを起こし続ける能力。このあたりは成長を感じる。
登れた感のない終了点にクリップ。でもこれはこれで良いスパイスかも。
RPビレイはミズカミさん。ありがとうございました!
体感グレード
まずは下部の「ころがるシビック君(5.12a)」だが、これは珍しく弓状にしては甘めで、恐らく5.11dくらい。ホテル二子(5.11c)と同じくらいの難しさだと思う。
上部だけ切り取ると、5.11cくらいだろうか。ただし、こちらはオンサイト難易度は高め。
シビック君終了点でノーハンドレストできるが、いつまでもいられる感じではないので、言うまでもなく繋げる難しさはある。
5.11d→レスト→5.11cで、5.12aなのかなぁ。たぶんノースマウンテン(5.12a)と同じくらい。
僕はノースはSoft 5.12bに感じているので、県立もSoft 5.12bな気がするけど、上部は慣れるともっと楽になりそうなので、そうなると5.12aなのかもしれない。だとしてもHard 5.12aだと思う。
シビック君はムーヴがあり、上部は素直な持久系で、質の高い他の弓状のルートと比べても、決して遜色ないと思う。終了点のクリップはさておき。笑
Day2(3/15)
この日は気温は前日と変わらないが、雲が多くなる予報。もし風も出ると、寒がりな僕には少し辛いかもしれない。
前日に良い登りができてちょっと満足し、おまけにこの日はWBC日本戦の準々決勝もある。こういう時くらい、クライミング行かずに家の掃除とかするべきなのかもしれないが、結局登りたくて弓状に来てしまった。笑
しかし、侍ジャパンはベネズエラにまさかの逆転負け(広場は電波入るので、NETFLIXで観てた)。天気の方も意外にほぼ一日中晴れていたので、結果的には家にいなくて正解だった。笑
❌ペトルーシュクァー(5.12c), 4go
昨日のペトラインは7,8人回しだったけど、この日は空いていたのでクァーにトライ。
このラインは寒そうな日は不人気のようだ。うん、気持ちは良くわかる。笑
ルート解説
人気ルート「ペトルーシュカ(5.12b)」の派生ルート。大レストポイントから右上していくシュカと分かれ、クァーは左上していく。
分かれた直後から小悪い。力を使うクリップを挟み、コルネを処理し、レストポイントとなるドガバまでが核心部。
終盤は傾斜があまりなくなるが、逆層気味の甘いホールドが続き、急にクライミングの種類が変わる。バランシーなムーヴが連続し、ランナウトに耐えれば終了点。ここは特別強度のある一手というのはないが、繋げ核心であり、メンタル核心でもある。
トライ
まずはヌン掛けも兼ねてムーヴ探り。懐かしのペト。下部はガバだけど、カンテ沿いなので、ムーヴが制限されて思いのほか腕が張る。そしてやっぱり悪い5ピン目のクリップ。
ニーバーレストを確認してからクァーパートへ。シュカにも言えることだが、ここから急にホールドが細かくなる。
コルネで体勢を整え、左手でピンチを取る一手が最大強度。
右手はコルネの横にあるカチピンチを使うのが一般的なようだが、このホールドがめっちゃ悪い。
上部のランナウトパートも、パッと見はムーヴがわからなかったが、同日トライしていたゴンジョウくんのアドバイスで一応解決。
キタガワさんは、「弓状の5.12cの中で一番簡単」て言ってたけど、全然簡単じゃないよこれ。笑
まだ出来る可能性は低そうだが、2便目から一応狙う。下部から順調。ニーバーでしっかり休んでからクァーパートへ。
核心への入りもいい感じ。

たぶん一般的なムーヴではないが、リーチを活かしたムーヴを選択。チョークで真っ白になっているカチピンチは使わず、コルネをマッチ。

取り先は一般ムーヴと同じ、左手のピンチ。
なんと止まってしまって自分でもビックリ!笑
この核心後のレストは、サバージュとか時の輪を思い出させる、両手ドガバでフットホールドまで完璧なグッドレスト。めちゃくちゃ腕は張ってしまったが、どんどん戻っていく。
レストしながら上部のムーヴをイメージするが、まさか繋がると思ってなかったので、1便目はかなりテキトーなワーキング。しっかり探っておけばよかった。笑
せっかくほぼ戻ったのに、またすぐにパンプしてきてフォール。うん、知ってた。笑
今度は入念にムーヴ確認。ここは垂壁カンテ花崗岩登りのようで苦手。フットホールドが悪く、バランスが難しいジワジワ系。ただし、大レストの後なのでなんとかなりそう。
今度は登れる自信を持って3便目。しかし、核心の入りでもたついてしまう。左手ピンチは止まったが、やや甘掛かりで、ドガバを取りにいく時に抜けてしまった。
しっかり休んでから最終4便目。下部から明らかな疲れを感じる。2ピン目のクリップをしようとすると、左手が攣ってしまい、親指が開かない。壁の突起状のところに、固まってしまった親指を引っかけ、無理やり開く。10秒くらいかけてなんとかクリップ。
その後、登りながら足も攣ってしまい、もはや満身創痍だが、騙し騙し核心部へ。特にムーヴのミスはないのにヨレヨレ。それでも左手ピンチは触ったんだけど、さすがに止まらなかった。
連登じゃなければワンデー出来た気もするが仕方ない。これもまた実力だ。
それにしても、久しぶりに体の隅から隅までヨレた。さすが弓状、恐るべし。
ふりかえり
今年もゴールデンウィークに、スペインツアーを予定している。弓状はそのためのトレーニングに最適だ。
スキーで1ヵ月ほど外岩のブランクがあったが、岩復帰して約3週間。土曜の登りからすると、持久力はすでに良い状態にある。あとは連登への耐性を上げていきたい。
次回、クァーをしっかり落として、ようやく宿題の真珠入りと言いたいところだが、ジョナサン・リビングストン・シーガル(5.12b)も気になっている。
染み出しまでに、真珠入りは間に合うのだろうか。笑
休日になったら弓状に行く、というムーヴが自動化されていた頃は、一つのルートに長期間打ち込むクライミングをしていた。
限界近いグレードを一度触ると、そのルートばかり気になっちゃう性格なので、今回はその前に色々なルートを登っている。
この岩場のルートはどれも本当に質が高く、楽しくて仕方ない。
