クライミング日記

【瑞牆】はじめてのおいぼれランド(野良猫岩)

takusuku

クライミング日:2024年6月15日(土)

狭い岩棚からの取り付き・ビレイだったこともあり、全く写真や動画のない投稿になってしまった…。上の写真はただのイメージ。笑

アプローチなど

今回のクライミング

メンバーはキクさん、かいてぃー、僕、それにFraが急遽加わり計4人。

2組に分かれ、キクさんとFraはまず雷火(5.13a)、かいてぃーと僕はおいぼれランドの野良猫岩に向かうことに。

野良猫岩には、以下の5本のスポートルートがある。傾斜はどれも垂直からやや寝ている程度で、僕の苦手なスラブ要素は少なそうだ。

できれば5.13b以外の4本は一掃したいところ。

  • ハナタレフガフガ(5.12a)
  • ハナタレフガフガ・ダイレクト(5.13b)
  • 碧眼ジャイアン(5.12b)
  • チビ介空を行く(5.11b)
  • プチのシャー!!(5.10a)

アプローチ

しじま谷の龍脈門(5.13a)から5分ほど急登を上がっていくと、FIXロープが張られた岩が見えてくる。これが野良猫岩。

雷火から行く場合、グラマンの岩を通り過ぎてツル岩・カメ岩まで上がり、そこからトラバース気味に左に上がって行くと到着する。

龍脈門や雷火までのアプローチは以下の記事参照。

あわせて読みたい
【瑞牆】龍脈門と雷火(主に撮影)
【瑞牆】龍脈門と雷火(主に撮影)

チップの駐車場からそれなりに標高差があるので、立ち休憩したりしながら行くと30分弱くらいだろうか。

天気とコンディション

この日は晴れて気温も上がる予報。都内は30℃を超えるようだ。

今年はなかなか梅雨入りしない。平日も晴れが続いていたので、アプローチで通り過ぎる岩も含めて、どのルートも問題なく乾いている。

先週はダウンを着ていても寒いくらいだったのに、この日はビレイ中も半袖だった。

野良猫岩は午前中は陽が当たらないが、12時頃から太陽が顔を出し、この時間帯は登る時に上を見るとかなり眩しい。

岩のルートがある向きにはあまり木がないので、午後からは晴れるとかなり暑い。

この日は15時頃から少し雲が出たので、まだ助かった。フリクションは1日を通して良かったと思う。

エリアの注意点

野良猫岩のクライマーズライトに平らなスペースがあるので、荷物はこの辺りに置くと良いと思う。木陰もあり、晴れていても割と涼しい。

そこから各ルートの取り付きには、FIXロープを辿ってトラバース。土が脆い部分があるので要注意。

ビレイポイントは平らな岩棚。人がすれ違うくらいの幅はあるけど、落ちると大怪我に繋がる高さなので、基本的にはFIXロープにセルフを取って行動したい。

トポにも書いてあるけど、岩の下部、そして向かって右にいくほど岩が脆い。どのルートも出だしは難しくないけど、ゼロピンなどリスク管理はした方が良いと思う。

チョーク跡はほとんどなく、あまり登られていない印象だった。

碧眼ジャイアンについては別途注意点がある。

碧眼ジャイアンの注意点

確か5P目だったと思うけど、右にトラバースする直前にクリップする部分のボルトが、なぜか緩みやすいようだ(トラバースで振られ落ちた時にハンガーに対して回転方向の力がかかる?)。1便目でハングドッグ中に緩んでいることに気付き、とりあえず手で締めたんだけど、2便目でナットが抜け、ハンガーが外れてしまった(終了点からの下降時だったので、危険な目には遭わなかった)。ボルト自体に問題はなさそうだったので、なんとか地面に落ちたナットを見つけ、今度はペンチでキツく締めた(恥ずかしながら誰もスパナ持ってなかった…反省)。しかし、それでもまたすぐ緩んできてしまう。素人目だが、ハンガーが取り付けられている部分の壁にやや凹凸があり、ハンガーとナットが平行になっていないように見えた。JFAおよび関係者に報告済み。

各ルート解説と成果

プチのシャー!!(5.10a) mOS

とりあえず一番易しいこのルートでアップ。ただし、岩の脆さもエリアで一番なので、基本的にはガバだけど、特にクリップは緊張する。実際にトライ中、手の平ぐらいの大きさのホールドが簡単に剥がれた

碧眼ジャイアン(5.12b) RP 1d3go

ハナタレフガフガ(5.12a)とどちらを先にやるか迷ったけど、ハナタレはやや傾斜が寝ていて苦手そうだったので後回し。

下部から割と細かくて向きの悪いホールドが出てくるが、レストポイントもいくつかある。

5P目?辺りから右にトラバースする部分が核心。ここはシビアなホールディングとガバ足の組み合わせにより、絶妙な難易度になっている。

ボルト自体は独立したルートだが、トポを見る限り、右隣の「チビ介空を行く」と終盤のラインは一部重なるようだ。確かに、まともにボルトラインに沿って登るのは、かなり厳しそうに見える。

核心のホールディングが最初分かりづらいけど、分かってしまえば割と登りやすい5.12bだと思う。

トライされる方は上記注意書きを読んでください。

チビ介空を行く(5.11b) OS

取り付きにルート名が書いてあるので分かりやすい。

2~3P目間だったと思うけど、下部でピン間が遠い箇所があるので注意。確かこの3P目付近にサイドフレークがあり、足がスメア気味で結構怖い。

上部で碧眼ジャイアンのラインと重なる部分が結構難しかった。碧眼ジャイアンの核心で、右手でピンチするホールドを、左手でピンチした。

先に碧眼ジャイアンを登ってなかったら多分落ちてた(そういう意味では、正確にはオンサイトではないのかもしれないけど)。

ハナタレフガフガ(5.12a) 未完登 1d4go

最後にやや寝ていて苦手そうなこのルートにトライ。

下半分はガバガバのアプローチのため、実質は2~3ピンのルート。

正面のフェイスはあまりホールドがなく、手はボルトライン右側のサイドフレークを使いつつ、足はフェイス上の外傾エッジや粒を拾っていく。強いかき込みが必要で、足がめっちゃヨレる。

碧眼ジャイアンとは逆で、手はそれなりにいいけどフットホールドが悪い。さらにバランシーなムーヴを強いられる。

得意不得意の問題はあると思うけど、僕は碧眼ジャイアンより難しく感じた。

最後は半ば意地になり、1時間ちょっとの間に3便出した(笑)。最終便はかなり惜しいところまでいったんだけど、結局登れず残念。

短いルートではあったが、さすがに疲れた。

ハナタレフガフガ・ダイレクト(5.13b) 未トライ

ハナタレフガフガ(5.12a)は最後に左へトラバースして終了点だが、そこを直上するルート。パッと見ただけで自分には登れないことを悟る。

その他参考情報

周辺のルート

同じくおいぼれランドの還暦岩は、野良猫岩から目と鼻の先。徒歩1~2分だろうか。

こちらにも1パーティいて、「じぇーんぶじぇーんぶじぇーんぶで2個で50ルピー(5.13a)」と思われるルートにトライしていた。

撮影アドバイス

各ルートへの取り付き・ビレイポイントが狭い岩棚のため、三脚の設置はかなり難しい。ルート周辺の木はそれほど多くないのでドローン?

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きい
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登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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