【小川山】はじめてのサイコロ岩

クライミング日:2025年7月5日(土)
今回のクライミング
本当は小川山でマルチの予定だったんだけど、土曜はなんだか不安定な天気。駐車場に着いた時点で雨が降っていて、一旦止む予報ではあるが、午後からまた降る可能性がありそう。
そんな訳で、マルチは翌日に変更。代わりに、まだ行ったことのないサイコロ岩へ。
アプローチが近くて撤退しやすそうだし、見た感じ露出しているので、乾きも早いだろう。
トポを見る限り、短めの11台が多く、エンクラにはちょうど良さそうだ。
エリア解説
アプローチ
キャンプ場からは15分くらいだろうか。距離は短いものの、急登で一気に上がるので、行きは結構大変。
金峰山荘の駐車場を下って行き、丸太がかかった所を渡渉して兄岩方面へ。しばらく下流方向に歩き、そこから急登を上がっていく。
意外に踏み跡は不明瞭だが、最初はピンクテープ、途中からは青テープがあった。
休憩スペース
広くはないが、サイコロ岩の東面と西面、それぞに平らなスペースがあり、休憩やビレイは割と快適。
何パーティーも重なると窮屈そう。
ルートタイプ
サイコロ岩のルートは基本垂壁で、どれもそれほど長さはない。
重なり合った3段の岩は、それぞれの隙間が特徴的なムーヴを生み出しており、見た目だけでなく内容も面白い。
カンテのクライミングも楽しめる。
ボルトは錆びたカットアンカーが多く、割とスリリング。チョーク跡もあまりなく、それほど登られていないようだ。
今回登ったサイコロ岩周辺の森の中にも、小さな岩が点在(A~H岩など)していて、それぞれルートが引かれているようだ。
✅ノー・アクセス(5.11a), mOS

サイコロ岩東面に引かれた3本のうち、一番右側のルート。
ホールドは外傾気味の下引きカチと、上下に走った細いクラック内の縦カチを使って登る。
手のホールドは結構悪いけど、垂直よりやや寝た傾斜と、しっかりしたフットホールで意外に立ち上がれる。
最終中間支点から終了点までがややランナウト。まぁ落ちないけど、カムがあったら使えそうだった。
5.11aとしては難しく感じたけど、得意不得意の問題かもしれない。なんとかマスターオンサイト。
スタンスがポイントで、ムーヴの組み立てが面白い。
❌シュロス・アドラー(5.11c), 1go

こちらはサイコロ岩西面に引かれた2本の内の1本。午後からは陽が当たるけど、幸い曇ってきたのでやってみた。
残置スリングがある1P目まではアプローチだが、岩が脆いので慎重に。
そこからのハング越えが核心。
ノー・アクセス(5.11a)はややスラブフェイスといった感じだったが、こちらはちょうど90°くらい。
上部はフェイスのホールドも使うが、バランシーなカンテムーヴが面白い。
しっかりオブザベしてオンサイトトライ。ハング越えは、地面からもハッキリ見えるサイドアンダーフレークを使ったが、ムーヴが繋がらずフォール。
右回りでカチを繋いだ方が楽そうだった。
2便目で登れそうだったけど、残念ながら雨が降ってきてヌンチャク回収。
花崗岩のカンテラインて高グレードになりがちだけど、このルートのカンテはガバスローパーといった感じで登り易い。ムーヴが分かっていれば、核心を越えたらあとは落ちないかな。
個人的にはかなりオススメな一本。
ふりかえり
以前から駐車場から眺めては、面白い形で気になっていたサイコロ岩。
ルートの内容も面白くて、短い時間でサクッと遊ぶには良いエリア。短いながらも急登なのと、ボルトの状態が玉に瑕。
今度行ったらシュロス・アドラー回収して、同じく西面側のフェイスのど真ん中を貫く、ベル・ビュ(5.12a)やってみたいな。
あと、サイコロ岩で登るクライマーを、キャンプ場から望遠レンズで撮ってみたい。