【中里の岩場】隠れた四つ星?ドンガバチョRP

クライミング日:2025年3月2日(日)
今回のクライミング
3月最初の週末。2月はスキー三昧で、ついに一度も外岩には行かなかった。
前回の外岩クライミングは、1月末に行った沖縄・辺戸岬ツアー(以下の記事参照)。1ヵ月以上も岩を触っていない。これほど外岩がご無沙汰になったのはいつ振りだろうか…。

前日も新潟・湯沢でバックカントリー(以下の記事参照)だったんだけど、GWにはスペインクライミングツアーも控えているので、いよいよ岩と雪の二刀流生活再開。

久しぶりの外岩で高グレードも厳しいし、いずれにしてもリハビリクライミングになりそうだったので、モトハシさんが行きたいという中里・木古里岩へ。
木古里岩へは、2024年5月26日に一度だけ行っている。その時は恐竜王国(5.11b), となりのタトロ(5.12a), スター誕生(5.11c)を登った。
今年の2月は例年になく寒い日が続いていた。だからこそパウダー食いまくってた訳だけど、3月に入った途端、この土日はGW並みの気温になる予報。
本来この時期の秩父は、日当たりが良いエリアを除いて寒がりな自分にはまだ少し厳しいけど、今日はちょうど良さそうだ。
✅ルート名不明(5.11a), FL
岩場には一番乗りで8:30頃到着。アプローチは相変わらずの超急登だが、10分もかからないので悪くない。
まずはアップで、となりのタトロ(5.12a)の左隣のルートを登る。100岩には載っておらず、ルート名もわからないけど、グレードは5.11aらしい。
凹角にどこまで入るか悩ましいが、あまり気にせず登った。それなりに細かいホールドも出てくる。長さもあって適度にパンプし、良いアップになった。
久しぶりの外岩でグレード感覚に自信はないけど、ちょうど5.11aくらいだろうか。
アップが悩ましい岩場。恐竜王国(5.11b)は2Fまで上がる必要があるし、オンサイトした時に結構バランシーで怖かった記憶がある。下で書いているどんど焼き(5.10c)は短いし何か登りづらい。
という訳で、アップには良いルートだと思います。朝一は陽が当たらないので、寒い日はホールドが冷たいけど。
この日も放射冷却の影響かそれなりに冷えていて、結構手がかじかんだ。
✅ドンバガチョ(5.12a/b), 3go
ルート解説
トライしたことのある仲間内では、隠れた四つ星との声もあるルート。
終了点を除いて6クリップ。地面にある大きな岩の上に立ってからスタート。出だしはルーフに近いハングだが、2P目までは基本的にガバ。
特徴的なアンダーからの距離出しから、細かいホールドのフェイスを抜け、4P目クリップ後に一旦ガバレスト。
上部はガバだけど力を使うコルネの処理、細かい下引きホールドの数手。
特別悪いムーヴやホールドはないけど、ドパンプ不可避の持久ルート。石灰岩クライミングの様々な要素が詰まっており、まさに“All of limestone”な内容。
隠れた名ルートであることは間違いない。終了点付近の岩がもう少し安定していら四つ星?
トライ
1便目
まずはヌン掛け&探り便。出だしのどっ被りは問題ないが、右手斜めアンダーからの距離出しパートで早速テンション。
ここはルート中で一番リーチ差が出そうな遠い一手。しかし、大きい人は大きい人で足位置が高く、難しいムーヴであることは間違いない。
3P目~4P目の間も一手一手悪く、どこでも落ちられる感じ。4P目クリップ後のレストもガバではあるが、スタンスが悪くてそれほど休めない。
後半は前半より強度は落ちるけど、気を抜けるところがなく、繋げたら相当キツそうだ。丸いコルネの頭とスメア足で最終6P目にクリップ後、細かい下引きの数手が落ち所だろう。
最後は終了点に大してやや左回りが自然なラインだろうか。ここも分かれば難しくないけど、十分に落ちられる。
久しぶりの外岩だが、勘は鈍っていないようで、やや時間はかかったが一通りバラせた。
2便目
まだ繋がる感じはしないが、一応狙っていく。4P目のレストポイントまで意外に無難に到達したが、やはり思ったほど休めない。
パンプを引きずりつつ後半へ。さらに一手ごとに削られていき、プルプルで力を使う6P目のクリップ。そして予想通り下引き数手の1手目でフォール。めちゃくちゃパンプした!
しかし、2トライ目としては悪くない。特に落ちたところを修正。ここはバラせばテキトーでも問題ないが、キョンを使うことでかなり楽になる。
下りる時に4P目のレスト体勢も改善。次は狙えそうだ。
3便目

まずはズリーチ全開でガバを掴んでから離陸。

最初はかなりの傾斜だが、ホールドはガバだしこの左ヒールがかなり効く。

この右手サイドアンダーが最初は全く効いてこない。左手ガバで頑張って足を上げる。

左足をハイステップし、距離出しで左手をややブラインドの小ガバへ。余裕がなく、かなりいただけないロープ捌き!

ここは色々とムーヴがありそうだが、僕は相変わらず手数最小スタイルで。この左手小ピンチが絶妙な悪さ。

2便目の方が前半はスムーズだったが何とか突破。4P目クリップ後のレストはややバランシー。右足メインで乗り込む。先ほどから曇ってしまい、首で手を温める。
このレストは2便目と違ってしっかり休めた。

スメア足となり、力を使う6P目のクリップ。2便目よりは余裕がある。

先ほど落ちた1手が止まった。さらにここからの下引き数手が一番の頑張りどころだ。
これを取ったら実質終わりだと思ってたガバも止める!しかし、超パンプしててヒジ上がりまくり!
最後は手は悪くないものの、やや滑りそうで怖いスメア気味のハイステップ。叫びながら突破!
出来た~!絶対落ちたと思ったけど、ギリギリで押し切れた。決してスマートなクライミングではなかったが、こういうRPは嬉しい。
グレード感
木古里岩自体、かなり奥多摩グレードの岩場のようだ。5.11台はそれほど大きくズレていないように感じるけど、前回登ったとなりのタトロ(5.12a)は間違いなく辛い。
ドンガバチョも、少なくても5.12aということはないだろう。強者揃いの仲間内でも、みんな結構苦労している。
かなりリーチは活きる印象で、ムーヴもハマって僕の得意系ではあったが、あのパンプ度を考えると5.12cくらいじゃないだろうか。ザ・繋げ核心。
ホールドの向きや種類が豊富で、色々なムーヴが出てきて登っていて楽しい。マイナーな岩場ではあるけど、超オススメルート。
❌JENGA(5.13a), 1go
ドンバガチョをRPし、モトハシさんがやっていたルートに参戦。細かいルート解説はまた今度書きたいと思うけど、実質2クリップの短しい系。
超フィンガリーな細かいホールドがこれでもかと連続する。一手一手バラシで全力といった感じだったけど、1便目としては決して感触は悪くなかった。
ただRPするにはかなりボルダーのトレーニングしないとだな~。
✅どんど焼き(5.10c), 2go
パールハーバー50(5.12b)の途中まで登るルート。かなり悪めという話。下から時間をかけてオブザベするが、見た目は5.12以上。
「あそこで行き詰りそうだな~」と思っていたところで行き詰りオンサイト失敗。
そのあと探ってみると、下からは確認できなかった細かいホールドが。わかればなるほどという感じではあるけど、それでもやはり5.10cとしては辛めかな。
かなりヨレていたけど、2便目では余力を残してRP。
ふりかえり
2月の週末はスキー三昧だったものの、週に1~2回はジムで登っていた。
2022年12月に任侠道を登ったあと、やや燃え尽き症候群もあり、スキーばかりやっていたら大スランプに落ちいった。その時の教訓を活かし、家でもたまにフィンガーボード。
普段は週2回ジム、土日両方岩という生活なので、週に4日登っている。それが半分以下になったらどうなるか。
ジムで登っている感触としては、最大出力はそれほど落ちない。登る量が減ると、まずは持久力から落ちていく。
ボルダーでも繋げるのに苦労したり、トライの間隔が必要で、便数が出せなくなる。
そんな中、持久力勝負、そして奥多摩グレードの5.12a/bというドンガバチョ。この日中に登れるとは思ってなかったので、素直に嬉しい。やはりジムは苦手だけど外は得意だな~。
外岩の間隔が空くと、特にランナウトなどが怖くなるという話もよく聞くけど、僕の場合それもない。とにかく、思ったより登れて一安心。とはいえ、登った後はかなり疲労があり、連登はまだしんどそう。
GW並みの気温とはいっても、朝方の秩父(正確には群馬だけど)はやはり寒く、日中も思ったより晴れなくて休憩中はダウンを着ていた。そもそも木古里岩は方位的に、この時期は陽が当たる時間は長くないみたい。木があってビレイポイントは日陰も多いし。
同日、二子の弓状は暑過ぎて大変だったみたい。かなり人も多かったようだが、木古里岩では誰にも会わず、プライベート状態で快適だった。
雪国は残雪たっぷりの今シーズン。春スキーも楽しみだけど、GWのスペインツアーに向けて徐々にギアを上げて行かないとね。