【小川山】初めてのNEWエリア!新八幡エリア

きい

クライミング日:2025年8月13日(水)

今回のクライミング

お盆休みの時期というのは、そもそもクライミングには向いていない。

蒸し暑く、天候は不安定。どこも混んでいて、おまけに高速道路の休日割引も適用外だ。できることなら、もっと良いシーズンに長く休みたい。

しかし、僕が働いている会社は、お盆の時期に一斉夏期休暇となる。仕方ない。

4日前の連休初日こそ外で登れた(以下の記事参照)ものの、そこから3日連続雨。

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この日も午後から雨予報ではあったが、さすがにヒマなので、登りに行くことに。行き先は、Rock & Snow 108号で発表された小川山の新エリア、新八幡エリア。

お盆の時期は、遠方から瑞牆や小川山に登りに来る人も多いようだ。キャンプでの長期遠征の日程を組んでいると、天気が悪いからといって、一旦帰るという訳にもいかないのだろう。7時過ぎに廻り目平に到着したが、予報が悪いにも関わらず、車の数は多かった。

アプローチ

まずは水曜日のシンデレラなどがある、マガスラブまで上がって行く。ここまでで、3分の1くらいだろうか。

新エリアにも関わらず、マガスラブから先も踏み跡は明瞭だった。黄色テープも短い間隔で貼られていて、迷う心配はあまりなさそう。

車を止めてから45分くらいだった。屋根岩5峰と時間的には同じくらいだが、5峰のようにFIXをよじ登るようなところはなく、やや急登ではあるが歩くだけ。下りは30分かからなかったと思う。

✅月の暈(5.11a), FL

月の暈

まずはアップ。下部はサイドフレークが若干脆そうだが、ガバガバで快適なアプローチ。

中間部で急にホールドが細かくなる。素直に下引きできるホールドが少なくて、ヒールフックなどでバランスを取るのが楽しい。

最後のマントルが核心だろうか。手のホールドは悪いけど、ガバ足なのでまぁ落ちないかな。リーチの関係もあるかもしれないが、僕は中間部の方が難しく感じた。

途中でかなり休めることもあり、登りやすい5.11aだと思う。

✅疾風(5.12b), 2go

疾風をトライするかいてぃー

まずはカンテラインからスタート。最初のガバーフレークは、叩くとかなり軽い音がする…。

カンテパートは見た目よりもホールドはポジティブ。傾斜が緩くなる部分の足上げが難しい。

しばらく簡単な緩傾斜を進み、完全レストしてから核心部。リップの手前にはホールドがなく、ハイステップした足に乗り込んで、しっかりと立ち上がる必要がある。

1便目は核心部がなかなか抜けられなかったが、わかってしまえばムーヴの再現は難しくなかった。

オンサイト難易度は高いが、2撃はしやすいルート。

❌時の輪(5.13a), 2go

時の輪(クライマーは別パーティーの方)

このエリアの看板ルートらしい。オレンジ色の前傾壁がとにかくカッコいい。写真で見て一目惚れし、必ずトライしたいと思っていた。

下部のアプローチに1P目、テラスに立って2,3P目にクリップしてから実質スタート。ガバアンダーで4P目にクリップし、そこから5P目の間がボルダー核心。ほぼフレッシュな状態で核心に入れるものの、かなりの強度があり、純粋な保持力が要求される。

5~7P目は中強度が続き、ここで一旦ガバの大レスト。そこから最終中間支点の8P目までが第二核心だろうか。こちらはバランシーな体勢で、アンダー、サイドホールドをどう効かせるかがポイント。

終了点前はやや難易度が下がるものの、フットホールドがとにかく悪く、繋げると十分落ちられる。

出だしが最大強度だが、上部が繋げ核心。構成としては、二子山のサバージュ(のババージュパート)にやや似ているかもしれない。

1便目は下部のボルダー核心が解決できず。あまりの強度にビックリした。

他の人のトライを見つつ、核心ムーヴをイメージしてから2便目。するとなんと、下から核心部の最後の1手まで、いきなり繋がってしまった!ここも実はムーヴなのかもしれない。個人的には、右手の縦クラックをどう効かせるかがポイント。

終盤の第二核心は得意系だったようで、割とあっさり解決。しかし、そこから終了点までが、スメアとゴミ足の連続でめっちゃ怖い。中間部の大レストは、全戻し必須だと思う。

見た目だけでなく、内容も素晴らしいルート。これで中間部のレストが単純なガバレスト(ジャミング使えばより休めるかも)ではなく、NDDのように休む技術が要求されるレストだったらさらに良かったかも。

あと、最初のアプローチはガバガバではあるが、少し岩が脆い感じなので要注意。終了点前も少し脆そうで、ここはホールドが欠けると少し難易度が変わるかもしれない。

ちなみに、朝は日陰になり、午後は陽が当たる。

ふりかえり

初めての新八幡エリア。風が抜けて涼しく、ロケーションも抜群。開拓・公開してくれた方々に感謝。

今シーズン、時の輪は狙いたい。他にも5.12台、5.13台が充実している。

生ハム(5.13a)は4,5人待ちだったので触らなかったが、時の輪に負けず劣らずのカッコいいルート。こちらも気になる。

生ハムは午後日陰になる(クライマーは別パーティーの方)

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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