【瑞牆】UFO Catcherはじめました

きい

クライミング日:2025年10月11日(土), 12日(日)

今回のクライミング

スポーツの日の3連休。前日は平日カード使ってまで5峰行ったのに、マナが登れず悔しい気持ちだが、それはさておき瑞牆へ。

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今年初のカンマンボロン。あまり天気は良くないが、雨に強いエリアなので安心だ。エリアの概要などは以下の記事参照。

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ずっとやってみたかったUFO Catcher(5.13c)。

決して得意とは言えない花崗岩。これまでの最高グレードは5.13b(小川山・ゴジラ岩のちゃびんば)で、5.13cの完登はまだない。そもそも触ったのだって神の手を1日やったくらいだと思う。

ようやく気温も下がってコンディションが良くなってきたので、久しぶりに打ち込むクライミング(時の輪はしっかり打ち込んじゃったけど)をしたいと思う。

Saturday

アップが悩ましいエリア。ボロンボロン(5.11c)は怖いし気が乗らないし、砂の塔(5.12a)はたぶん普通に落ちる。ということで、いきなり本命に取り付いてみる。

❌UFO Catcher(5.13c), 4go

2P目まではアプローチだが、ボロンボロン以上にボロンボロンなので慎重に。

下部から全然簡単じゃない。ライン取りも悩ましい。シッカーホールドたちを必要以上に力んで持ちながら上へ。

4P目のクリップが悪くて、さっそくヌンチャク掴んだ。

ここから5P目にかけて、急にホールドがなくなる。遠く左上に棚が見える。ここが例の横っ飛びランジか。

しかし、そもそも発射体勢に入れない。仕方なく一旦下りる。

UFOを登っているAYABEさんとHyakutaroさんがいたので、YouTube見つつ、その場で色々とアドバイスをもらう。上も決して簡単ではないが、やはり横っ飛びランジが大きなウェートを占めるらしい。

ということで、この日は上はやらず、ランジの練習に専念。

Sunday

金曜の5峰から数えると3連登。しかもずっと5.13を打っている。朝の時点ですでに疲れを感じるが、UFOのワーキングのためにカンマンボロンへ。

❌UFO Catcher(5.13c), 3go

「ランジと並行して、上も進めた方がいいよ」と言われたので、とりあえずランジ部分はエイドで抜け、ヌンチャクを掛けにいく。

5P目だけ砂の塔と共通。ここで大レストできる。

7P目まではそれほど難しくないが、決してノーダメージではない。

8P目のヌンチャクが掛けられず、仕方ないので一旦下りる。

2便目。相変わらずランジは止まらないが、飛ぶのは3回と決めて練習。そして再び上へ。

7P目のクリップで使うガバアンダーから、カンテに出ていくところが難しいが、とりあえず全体像を見たい。ブランクのまま進む。

7P目からは、左手がカンテ、右手はフェイス。しかし、カンテは持てるところが限定されている上、フェイス面も必要最低限のホールドしかない。しかも、フェイス面のホールドも軒並み縦ホールドなので、自然とコンプレッションムーヴになる。

足も悪くて、実に花崗岩らしい。

上部はこんな感じが続く

下部に比べるとピン間隔が遠いので、抜けるのがなかなか大変だ。8P目はヌンチャクかかってればクリップできる位置まで来ているのだが、マスターだと届かない。またしても抜けられなかった。

この日のトップアウトは厳しそうなので、3便目は再びランジの練習。そこまでは下から繋げる。だいぶ楽になったが、決してノーダメージではない。

右手を斜めに切れた面の中の薄カチへ

左手縦ピンチから、右手をチョークが乗ってなければホールドとは認識しなそうなホールドへ。

「この右手は持つというより止めとくだけ」と言われたが、斜めの面をオープンで持つより、その面の中のミリカチをフルクリンプした方が、やや持てる気がする。

苦しい右足上げ

左手のピンチの親指を離してカチ持ちに変え、右向きにプッシュして右側に空間を作る。こうすることで、右足が上げやすくなる。

微妙に凹角になっているので、そこに体を入れるイメージだ。AYABEさんいわく、顔は取り先のホールドとは反対の右を向き、頬が壁すれすれになるらしい。

右足を蹴って左向きの推進力を出す

ホールド位置の関係(ホールドそのものも悪いけど)で、手で握って引いて飛び出せる感じではなく、左向きの推進力を生むのは右足だ。

左手をUFOホールドへ

このUFOホールドは、ランジで取りにいくホールドとしてはガバとは言い難い。表面にシッカーが塗られていてフリクションも乏しいので、ワンハンドでは止まらなそう。ダブルダイノが標準的なムーヴだ。

右手を寄せる

両手はしっかりUFOホールドを捉えているが、壁から体が離されている。ドガバならこれでも止まるが、ガバというよりもスローパーなので止まらない。

フォール

Hyakutaroさんはイメージとかではなく、飛ぶ瞬間は本当にUFOホールドを見ることなく、右を向いたまま飛んでいたらしい。

とにかく壁から離れないことが大事。壁の近くを壁と平行に飛べれば、UFOホールド取った時の振られも壁と平行になり、寄せてくる右手でその振られを止められるらしい。

あと、AYABEさんは飛び出す前、左手で一旦粒カチを経由することで、止まる確率が大きく上がったそうだ。僕は右足上げで精一杯で、その状態でそもそもタメを作る余裕がない。

ちなみに上の写真では、5P目をあらかじめ掛けた状態で練習しているが、繋げるとこのクリップはランジ止めた後じゃないとできない。度胸も必要そうだ。

残念ながら、この日もランジは止まらず。

ヨレヨレで再び上を探る元気もなかったので、捨てビナ残してヌンチャク回収。

ふりかえり

久しぶりにワーキングに終始した2日間。

UFO Catcherのダブルダイノに必要なのは、保持力や距離を飛ぶことではなく、繊細なテクニックだ。

最初はランジ体勢のセットすらできず、セットできても飛び出せず、飛び出せても片手しか出せず、それが2日で両手出せるようになり、ちゃんとUFOホールドを叩けた。

上は残念ながら抜けられず、全体像を見ることができなかったが、少なくとも理解は進んだ。

UFO Catcherは瑞牆本だと三ツ星。これだけシッカーだらけ(上部は岩質が良いみたいでシッカーはない)のルートで、三ツ星というのも珍しい。確かにとても面白い。

実質、この週末でのRPのチャンスがないことはわかっていたので、久しぶりに(RPしなきゃという)緊張感がないクライミングだった。しかし、これが長く続くのは良くない。早く全ムーヴ解決して、繋げトライができるようにならないと。

月曜(スポーツの日の祝日)も登って4連登の予定だったけど、朝起きたらワーキングにすらならなそうなほど疲れていた。雨で登れない日を除き、岩に行かない休日はめったにないんだけど、朝一でガラガラの中央道を走って家に帰った。笑

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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