【二子山】今シーズン初のホーム岩場:真珠入り再開

きい

クライミング日:2024年12月7日(土)

今回のクライミング

先週までしばらく、御前岩・エレファントロック北面で遊んでいたんだけど、今週末から急に冬本番の気温になる予報。

どこへ行こうかなと思っていたら、珍しくいつものモトハシさん・かいてぃーと都合が合わない。久しぶりにツネちゃんに連絡したら、やはり弓状で登るとのことで、今シーズン初の二子山。

二段岩壁でLa Tempesta(5.14a)にトライ中のツネちゃんをビレイ

本格的にクライミングを始めてから、秋~春にかけてのシーズン、ほとんど二子山・弓状エリアで登ってきた。今シーズンで4年目になるので、徐々に残るルートは高グレードになりつつある。

そのため、最近は他の岩場に行く機会も増えてきたが、弓状が一番好きな岩場であることは変わらない。

2024/12/7 二子山・弓状エリア

自宅から登山口の駐車スペースまで、休憩を除いて2時間ちょっと。御前岩の倍以上かかる。久しぶりなこともあり、やや遠く感じたが、二子山までの運転はもはや自動化されている

一旦通い始めると、週末気付いたら弓状に着いている感覚(笑)。片道2時間強の運転が気にならないほど、ここには質の高いルートが揃っている。

冬の秩父の朝は寒い。岩場へ向かう道中、車の外気温計は-2℃を指している。日中も雲が多い予報だったので、寒くてクライミングにならないのではないかと心配していたが、結果的に太陽が出る時間が長くて助かった。

すでに紅葉も終わって葉が散り、南向きの岩場は日当たり抜群。御前岩・エレファント北面に比べると十分暖かく、久しぶりに焼き石なしで登れた。

もちろん岩場には知り合い多数。しかし、激混みだった先週土曜(お立ち台は15人待ち?)に比べると、随分少ないとのこと。寒さを警戒して、他の岩場に行った人が多かったのかな?

✅友達クラブ(6b), Re

まずはアップで、サバージュのアプローチルートである友達クラブ。傾斜がない代わり、ホールドは細かく、ライン取りも難しい。

二段岩壁下部には、何本か6bがあるけど、このルートが断トツで難しく感じる。

とはいえ、昨シーズンはかなりパンプしながら登ったものの、今回は割と余裕で成長を実感。

❌真珠入り(5.13a), 3go(計4d11go)

昨シーズン、3日間で計8便出したものの、まだRPには程遠かったルート。本日再開。

弓状エリアの5.13a

弓状エリア(二段岩壁を含む)には、全部で5本の5.13aがあり、真珠入りはその内の1本。

弓状エリアの5.13a
  1. ふりかえるな(8a)
  2. ようこそ!Tウォール
  3. サバージュ(8a+)
  4. 真珠入り
  5. 龍勢

他のクライマーから聞いた印象だと、この5本の難易度比較は、①≒②<③<④<⑤といった感じ(龍勢が一番難しい)。

①~③はすでに登っていて、④は現在トライ中だが、僕の体感グレードも↑と一致している。⑤はまだ触ったことがないのでわからない。

唐獅子牡丹は100岩だと5.13bだが、④と⑤に関しては、唐獅子より難しいという声も少なくない(僕は唐獅子も触ったことないので真偽は不明)。

ちなみに、二段岩壁にある①と③はフレンチでリグレードされており、それぞれ8aと8a+。

ルート解説

任侠道の右隣りのルート。ほとんど両ルートで干渉はないが、一部接近するところがあるので配慮は必要。また、お互いフォールラインに入らないように注意。

大人気の任侠・唐獅子に比べると、トライする人は少ない。

終了点を除き、全部で10クリップ。出だしはどっ被りで、いきなりボルダリーな第一核心。1P目はプリクリが一般的で、2P目のクリップも結構悪く、2P目までプリクリOK?という話も聞く。

離陸直後から3~4P目まで、息つく暇もないデッドムーヴが続く。掛かりの甘いニーバーレストを挟み、6P目までは中強度。

6P目にクリップ後、大穴で再びニーバーレスト。ここはノーハンドが可能で、ルート中で一番の休みどころ。

その後、9P目まで再び中強度が続き、3回目のニーバーレスト。ここも上手くハマればノーハンドに近くなるが、6P目のレストポイントほどは休めない。

終盤でこのルートの最大核心。窮屈な足上げが連続し、特徴的な襖開きムーヴの攻略がポイント。体の真正面にサイドホールドがくるので、どう効かせるかが悩ましい。

この核心中の10P目は、繋げトライだと飛ばす人も多いようだ。核心後、リーチーな3手ほどでビクトリーガバ。

最初と最後にガツンと難しい核心があり、その間は長く中強度が続いて体力を削られる。3回のニーバーレストがあるものの、繋げるのは一筋縄ではいかない。

上部はシッカーで固められたホールドが多いのが玉に瑕だが、ボルダー力とリード力の両方が求められるルート。

トライ

約8カ月ぶりに触る真珠入り。細かい部分は忘れてしまっていたが、すぐに思い出した。

出だしの核心は、シンプルに保持力がアップしていて、昨シーズンより圧倒的にホールドが持てる。バラシでもほとんど出来なかった終盤核心も、再現性のあるムーヴを作ることが出来た。

しかし、外岩では久しぶりの強傾斜で、2つの核心を結ぶ中強度パートでめっちゃヨレる。3カ所のニーバーでかなり休めたのは好材料。

この日は全部で3便。かなり疲れたけど、一応繋げトライが出来るくらいには仕上がった。

ただし、自分の実力だと、もう少しムーヴの最適化と自動化をしなければ、終盤核心で落とされ続ける未来が見える

このエリアではどのルートにも言えることだが、地面から離れたあとは一切のムダが許されず、例えガバからガバでも、一手一手が大切だ。

ふりかえり

今シーズン初の二子山・弓状エリア。ひたすらパンプとの戦いの場に戻って来た。やはりリードクライミングはこうでなくちゃ!

昨シーズンはRPには程遠かった真珠入りだが、今日で登れるイメージを持つことができた。

これまで毎年、シーズン最初の二子では、前年と比べて成長を実感できた。今年もまた、1年前より強くなったことが感じられて嬉しい。これがいつまでもは続かないのだろうけど、なるべく長く続くといいな。

春から秋にかけての花崗岩、そして最近通っていた御前岩では、持久力よりボルダー力が要求されることが多い。そのため、ここしばらくジムでもボルダーに多くの時間を割いてきたけど、持久トレもやっていかないとね。

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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