【御前岩】噂に違わぬクオリティ!キルフィンガーRP

きい

クライミング日:2025年3月15日(土)

今回のクライミング

3月の第3週。お山は残雪たっぷりの今シーズン。ここ何年かはパウダージャンキーかつクライミング熱の方が高く、春はあまり滑ってなかったけど、今年はそういう訳にはいかない!

しかし、この週末の日曜は、雪山も岩も絶望的な天気予報。雪のコンディションも良くなさそうなので、土曜はクライミングに充てることに。

kjarとkrarが御前岩に行くというので混ぜてもらった。前回の御前岩(以下の記事参照)は1月19日なので、約2ヵ月ぶり。

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8時前に着いたんだけど、駐車スペースはすでに残り数台。みんな早いね。翌日曜が雨予報で、土曜に人が集中したというのもあるかも。

前の週は雪が降ったりしたようだけど、染み出しもなく岩の状態は良好。

この日は前々からやってみたかったキルフィンガー狙い。

✅キープフォレスト(6b+), mOS

まずはキルフィンガーの左隣のルートでアップ。

顕著なクラックを登る。クラックはガバだけど、欲しいところにスタンスがなく、気持ち良くレイバックに入れない。

下りる時にキルフィンガーのヌン掛け。

午前中は晴れ予報だったのに、朝からすでに曇っていて寒い…。

✅キルフィンガー(7c), 3go

ルート解説

登ったことがある人からは、とても面白いという声が多いルート。また、苦労している人も多く、難しいという話もよく聞く。

終了点を除いて6クリップ。4P目までは基本ガバのアプローチといった感じだが、そこから終了点までで不思議なほどパンプする。なんだかNDDを思い出す構成。

4P目クリップ後から急にホールドが細かくなる。やや力を使う5クリップ目を挟み、ルート名の由来になっていると思われるキルフィンガーホールド

一般的なムーヴの場合、このキルフィンホールドは左手になると思うけど、その次の右手オープンカチのホールディングも重要だと思う。そこからハイアンダーを取るムーヴがルート中の最大強度だろうか。

居心地の悪いレスト挟み、上部は内容が激変。スタンスが乏しい中でのアンダー、そしてバランシーなサイドホールドの処理。

細かいホールドの保持に難がある人は、キルフィンホールド&オープンカチが大きく立ちはだかるかもしれないが、基本的には繋げることに難しさがあるルートだと思う。

トライ

それほど時間もかからず、1便目で一通りムーヴは作れた。しかし、レストできそうなところが見当たらず、あまり繋がるイメージが湧かない。

2便目はキルフィンホールド&オープンカチからのハイアンダーが出ずにフォール。ここまでですでにパンプしている。

ハイアンダーを取っても、そのあと休めなければ勝機はなさそうだ。という訳で、教えてもらったニーバーレストを試すといい感じに。

上部のアンダー&サイド地帯はシーケンスが重要なので再確認。最初は足が抜けそうで怖かったけど、やってる内に意外に踏めることがわかってきた。

14時前に3便目。この日のは夜からという予報だったのに、すでにポツポツ降り始めている。これが最終便になりそうだ。

さらに、明らかに朝より気温が下がってきてかなり寒い(前の週の城ヶ崎・アストロドームほどではないけど…)。焼き石をチョークバッグに入れて準備万端。

5P目クリップまではスムーズ。

左手をキルフィンホールドへ

キルフィンホールドは、ルート名からエッジが立っていて指が切れそうなホールドを想像していたけど、実際は割とマイルド

僕の場合はガストンの向きで3本入れる。少しジャミングっぽく効かせるんだけど、指残置してしまうような怖さはない。

右手をオープンカチへ
ハイアンダーを取りにいく体勢

右手でオープンカチを取り、そこから足を上げて右手でハイアンダーを取るムーヴを作っていたんだけど、繋げたらまたしても左手キルフィンホールドが保持し切れず、右手が出ない!

咄嗟のアドリブで左手でハイアンダー取り

咄嗟のアドリブで足を入れ替え、右手オープンカチを保持って左手をハイアンダーに。こういった経験がもたらす臨機応変さも少しずつ身についてきた気がする。

ニーバーレスト

最終6P目にクリップしつつ、ニーバーでしっかり休む。上の写真の右手は、手首をアンダーに当ててバランスを取っていて、実質ノーハンド。しかし、このあとのムーヴで重要な体幹を使うレストなので、休み過ぎは禁物。

手がかなり冷えてしまったので、チョークバッグの中で焼き石コロコロ。

細かいスタンスでのアンダーの処理

ニーバーレストから先は、そこまでホールドは悪くないので、バラシだと力業でも抜けられると思う。しかし、そうするとワンテン地獄が待っていそう。

決めておいた手順・足順を忠実にトレース。

左足ニーバー

ここの左手ピンチ→右手オープンカチは結構悪いので、再びニーバーが有効。

バランシーなサイドホールドの処理

狭いムーヴで足替えしつつレイバックへ。一見踏めるところはなさそうだけど、実は細かいながらも色々スタンスは選べるので、自分にあったムーヴを見つけたい。

余力を残しつつ終了点へ。キルフィンホールドのところでアドリブ発動して焦ったけど、上部はほぼ完ぺき。

予想外の雨で後がなくなってしまったが、しっかり決められて良かった。やはり最終便の男?

グレード感

難しいという声もよく聞くけど、この日同じくRPしたkjarは「そうでもないと思う」と言っていた。僕も体感としてはトポ通りの7c

同じくドラゴンロックの7cであるグレイハウンド(詳しくは以下の記事参照)に比べると、明らかに易しく感じた。

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一方で、エレファント南面のぬかよろこび(詳しくは以下の記事参照)よりはやや難しい気がする。

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ガバで気持ち良いアプローチから始まり、細かいホールディングと純粋な保持力が求められる下部、休む技術が要求されるレスト、そしてムーヴの上部。噂通り、これは名作。

おまけ:写真撮影

エレファント東面のミートテック?やハートブレイクを登るkrarを少し撮影。載せていいよと言われたので何枚か貼ります。この日は旦那のkjarの方は撮れなかったけど、美男美女の夫婦なので2人とも絵になるね。

ロープにぶら下がらなくても良い感じの角度から撮れる定番のポイント。

それにしても、バックに見えてるの全部スギ?

ふりかえり

キルフィンガーをRPしてしばらくすると、雨が本降りになってきて強制撤収。やはり実質最終便だったので、決められてよかった。

この記事を書いているのは翌日曜日。予報通り朝からしっかり雨。雪山も麓は雪ではなく雨になりそうだったので、久しぶりに家で過ごす休日。

土曜は丸一日遊べると思ってたのに、予報が外れた感じ。気温も低くて、真冬に近い寒さだった。そのおかげか、花粉は思ったよりマシだった?

花粉症治った?

僕は現在36歳で、30歳の時からスギの花粉症。しかし、なぜか今年はまだハッキリとした症状は出ていない。

考えてみれば、花粉症デビューの年が一番辛かったなぁ。

調べてみたが、年を取って花粉症が自然に治る人はいるものの、30代で治るケースはほとんどないようだ。

春はクライマーにとって気温的には良いシーズンだが、特にスギ花粉の一大生産地である御前岩は、花粉核心という人も少なくない

本当に治ったのであれば、これほど嬉しい話はないのだが果たして…?

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  1. TKD

    キルフィンガーホールドがどれなのか全然わからなかった記憶笑
    他の7cよりは難しくてこれが7cでちょうどいいかなーって思った気がするなー。

    • きい

      まだやってないのもあるけど、ドラゴンロックはグレードがしっくりくるルートが多い。
      エレファントはドラゴンロックに比べて全体的に甘めかな。

ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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