【城山】強風のち凪:ケレンジDay1
クライミング日:2024年12月8日(日)
今回のクライミング
土曜は今シーズン初の二子山(以下の記事参照)。翌日曜はかいてぃーと城山へ。
この日も前日に続き、冬本番の気温になる予報。しかし、やはり伊豆は暖かい。二子山・弓状も日当たりがいいので、気温の割に暖かいが、朝の気温が全然違う。
アプローチとなる、ハイキング道入口の駐車スペースに到着した時点で、車の外気温計は9℃くらいだったかな?秩父より10℃ほど高い。
しかし、8時過ぎの時点ですでに10台くらい止まっている。急に寒くなり、他の岩場から一気にクライマーが移動してきたのかも。ハイキングやマルチ目的の人もいそう。
アプローチを開始すると、木々に囲まれているにも関わらず、強風が吹き荒れている。ワイルドボアに到着すると、一気に風は収まった。
城山は今回でまだ通算3回目。ポコチン大魔王(5.12d)をやろうかと思ったけど、ポカグレなども含め、なんと朝から6人待ち!
風が心配ではあったが、予定を変更してケレンジ(5.13a)をやってみることに。
✅オンリーイエスタデイ(5.10d), mOS
まずはアップしようとするも、ワイルドボアのジゴロやジャンバラヤには、すでに順番待ちができているようだ。
チューブロックに移動すると、一気に風が当たるが、こちらもすでに多くのルートにヌンチャクがかかっている。
適当に体と指が暖まれば何でもいいので、空いていたこのルートにトライ。
下部は斜めに走るバンド状のホールドを、どう効かせるかがポイント?あとから聞いた話では、ここが核心らしいけど、リーチの暴力でぶっ壊したのだろうか。気付いた時には抜けていた。
上部はやや傾斜が寝るが、城山特有の細かくてスローピーなホールドが多い。途中で完全レストもあるけど、最後まで気が抜けない感じ。
結構面白かったし、アップルートとしては悪くないと思う。
❌ケレンジ(5.13a), 5go
アップを終え、二間バンドに移動。かなり風が強いが、幸いクライミングにならないという程ではなさそうだ。
大賑わいのワイルドボア、チューブロックとは対照的に、二間バンドには我々の他に1パーティーのみ。みんな風を警戒したのかな。
前回、2024年2月11日に城山へ来た際、この二間バンドでフェイト(5.12a)を登った。相変わらずロケーション抜群のエリアだ。
ルート解説
かつてのパートナー、Yumaさんイチオシのルート。
二間バンドはどのルートも非常に傾斜が強く、もちろんケレンジも例外ではない。
終了点を除き、全部で6クリップ。長いルートではないが、傾斜が傾斜なので、前腕はもちろん体幹にもキツイ。
3P目まではそれほど難しくなく、掛かりの良いポケットを中心に繋いでいく。
3~4P間が核心。遠いオープンポケットを右手で取り、手に足ヒールで左手を2本指ポケット。トリッキーなスタンスで右手をスローパーに寄せ、距離を出して左手をガバへ。
この4手はどこでも落ちられるが、繋げた場合は最後のスローパーからの引き付けが一番の落ち所だろう。とてもムーヴが面白く、核心だけでも内容が濃い。
5P目にクリップ後、どれだけ休むか悩ましい絶妙なレスト。
上部は一転して、リーチーな距離感のカチホールドを繋ぐ。核心に比べると難易度は下がるが、繋げるとここで落とされる人も多そう。
短いながらも、色々なホールディングやムーヴが要求される。強度のある核心、休む技術が要求されるレスト、そしてパンプとの戦いとなる上部。素晴らしいルート構成だ。
100岩では★1つだが、これは三ツ星クオリティ。
5.13aとして登りやすいという声もありつつ、かなり苦労したという話もよく聞く。果たしてグレード感はいかに。
トライ
まずは1便目。二間バンド自体は日当たりが良いエリアなんだけど、ケレンジがあるハングは午前中陽が当たらず、強風が吹き荒れて寒い。
2P目までは問題なし。3P目がマスターだと結構大変。核心は全然ムーヴがわからず、とりあえずエイドで上へ。上部のカチゾーンもチョーク跡がなく、どこを持っていいのかよく分からない。
2・3便目もワーキング。一応ブランクパートはなくなったが、特に核心はブツ切りもいいところ。とても今日繋げられる感じではない。
午後になってケレンジが引かれたハングにも陽が当たり、先ほどまでの強風も嘘のように止んで暖かい。さすがに城ヶ崎ほどではないけど。
せっかく空いていたので、全部で5便出したけど、昨日の弓状の疲れもあり、最後の2便は出涸らし状態。
核心はあまり得意ではないポケット・スローパーで構成され、ムーヴもしっくり来ていない。
上部はカチ主体で得意系。中間部のレストはそれほど休めない感じなので、繋げると全然落ちられると思うけど。
ふりかえり
予想以上にクライマーの数が多く、朝の時点ではどうなることかと思ったが、混雑を避けて二間バンドで快適に遊べた。
午前中はヌンチャクが振り回されるほどの強風で、一瞬心が折れそうになったけど、午後からは風が止んで快適な陽気に。
肝心のトライだが、あわよくばワンデイを狙っていたものの、全く惜しくもなかった。もう1日ワーキングして、Day3にRPできれば御の字という感じ。核心で良いムーヴが見つからなければ、もっとかかるかもしれない。
最後は体幹が死んでいて、もはや何をやってるのか分からない状態だったので、フレッシュな時に感触が変わるといいんだけど。
自分の登りはさておき、予想していた以上に良いルートだった。これはなんとか完登したいなぁ。
ところで、今年はスキーシーズン序盤から各地でゴン降りらしく、岩場にいても気が気じゃない。笑