【瑞牆】一気にムーヴ解決!LOL&ブラッド ・ライン

takusuku

クライミング日:2024年9月14日(土)~16日(月)

今回のクライミング

敬老の日の三連休。

ちょっとは涼しくなってきたと思ったら、再び猛暑日連発。いつになったらシーズンに入るのか…。

日・月(祝)は少し怪しい予報だったけど、2泊3日で瑞牆へ。先週(以下の記事参照)に続き、2本の5.12dにトライ。

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カンマンボロン(Saturday)

3連休初日なので、渋滞を考慮して早めに出発。5:15に高尾でかいてぃーと待ち合わせたにも関わらず、圏央道から中央道の合流は早くも渋滞。

もはやこの工事は永遠に続くのでは?と思いたくなる韮崎~須玉間は、韮崎ICの手前まで渋滞が伸びている。問答無用で韮崎ICで下り、7:30頃にチップの駐車場でモトハシさんと合流。

❌LOL(5.12d), 4go(計2d7go)

先週初めて触り、後半核心がブランクとなっていたルート。

まずはアップも兼ねて下部を再確認。相変わらず強度があり、朝一だとキツイ。

テンションかけつつ、問題の後半核心へ。色々試すものの、やはり出来ない。フットホールドが乏しく、手だけ上がっていって動けなくなる。シワ(閉じたクラック)にヒールを入れ続けると、解除できなくなって詰む。う~ん、困りましたね…。

2便目で初めて後半核心をバラせたけど、完全なテンションムーヴ

下部はこなれてきて、3便目は下から後半核心手前まで繋がったけど、もちろんそこまで。

結局この日4便出したけど、繋げて出来そうな後半核心ムーヴは作れなかった。

一方で、所々で思った以上に休めることがわかった。RPに近づいた実感はある。

夜は久しぶりの高原食堂へ。

三ツ星エリアとモツランド(Sunday)

三連休の中日。朝4時くらいに激しい雨の音で一度目が覚めた。岩が濡れていないか心配だが、午後からも不安定な天気なので、アプローチの近いカサメリへ。急遽参加のFraと植樹祭の駐車場で合流。

✅キキンバック(5.11d), 2go

まずは三ツ星エリアへ。軍艦岩にある3本のうち、まだやってなかったこのルートでアップ。

雨には弱いエリアというイメージだったので、早朝の雨で濡れているかと思ったけど、取り付きのテラス(ここは乾いている時の方が珍しい)以外は問題なかった。木が多いので、多少の雨なら防いでくれるのだろうか。逆にまとまった量が降って一旦濡れてしまうと、日当たりが悪い分、乾きづらそうだ。

さて、キキンバックのルート構成について。下部は他の2本と共通で、中間部はややスローピーなカンテのレイバック。ノーハンドレストに近いレストを挟み、終了点前のボルダリーな核心部へ。ここは左右のスローピーな溝をコンプレッションで押さえるデッドムーヴが続く。

隣のゆびきりげんまん(5.11c)は、核心部が花崗岩らしい細かいホールドのジワジワ系なので、全くタイプが異なる。大きなホールドをパワフルに登っていく感じで、これはこれで良いルート。

グレードはキキンバックの方が1つ上だけど、持久要素は高くなく、リーチがある人はこちらの方が登りやすいかもしれない。

フラッシュトライは惜しくもなく落ちてしまったけど、割と無難に2撃。

❌ブラッド・ライン(5.12d), 3go(計4d9go)

先週までに計3日で6便出したものの、まだ自力ではトップアウトさえ出来ていないルート。ここまで来ると、手段をどうのこうの言っていられなくなり、youtubeで事前にたっぷり予習してきた。

その成果?もあり、上部ハングを越えたあと、クリップまでの一連のムーヴが解決(youtubeで見た通りやっただけw)。残るは終了点直下のスラブ(というかマントル返し)だ。

この日の3便目(通算9便目)、最初のカンテ部分の核心を思いがけず突破。中間部のガバで大レスト。ここはやっぱり足が悪く、完全回復は難しいけど、それなりに戻った。

最初のカンテ部分の核心

作ったばかりの上部ハング後のムーヴもなんとか繋がったが、ドパンプして最終クリップ直後にフォール。終了点直下が未解決なので、実質RPの可能性はなかった訳だけど、ここまで下から繋がったのは自信になった。

さて、最後のピースを埋めなくてはならない。このマントル返しはFraが得意なようで、この日あっさりとムーヴを解決し、「ここでは落ちる気がしない」とまで言っている。

僕も細かく教えてもらって何度も試みて、一度だけ上まで抜けることができた。下の写真が問題のパート。上半身はすでに傾斜が落ちた部分に覆いかぶさっていて、終了点は目の前、というか正確に言うと胸の前くらいだ。

最後のマントル返し

しかし、とにかくホールドが悪く、クリップすることができない(トポには「岩の頭まで登り切って終了」と書かれているので、仮にここでクリップできても登れたことにはならないけど)。

最後の数手はスローパー、というかただの面に近いので、これからの時期の花崗岩マジックに期待したいところだ。それにしても、最終クリップまで繋がって改めてわかったが、このマントルに到達した時点で相当ヨレている

終了点に手が届く位置まで来ながら、何度も悔しいフォールを経験することは容易に想像できる。なんと憎い構成のルートだろうか…。最低でもマントルムーヴは、バラしでは確実に出来るようにならなくては…。

まだすぐにRPという感じではないが、セッション効果で大きく前進。

❌ジャガバター(5.10d), 1go

帰り際に、モツランドで初めてのルートにオンサイトトライ。10台だし、デザート感覚で取り付いたけど、全く甘くなかった…。

実質、1~2P目の間の数手にグレードがついている。トポに書かれているワンフィンガーポケットと思われるホールド(実際には2本入る)はそれなりに持てるけど、その上のカチが相当悪い。

オンサイト失敗後(10台で落ちたのはいつ振りだろうか…)、何度かやってようやく抜けられるレベル。苦手なスラブならまだしも、完全に得意系の垂壁カチなんだけどな。こういう「実質短しい系」のグレーディングが難しいのはわかるけど、10台でこの強度は…。

疲れたので、この日は1便のみで終了。

夜は観音坂食堂で安定のトンカツ定食。

カンマンボロン(Monday)

敬老の日の祝日。昨日の夜もまた少し雨が降り、午後からはいつ雨が降り始めてもおかしくない予報。

LOLとブラッド・ライン、どちらに行くか悩ましかったが、比較的RPに近いLOLを狙ってカンマンボロンへ。

急遽参加のキタガワさんと砂のエリアで合流。太陽のエリアまで30分で来たのに、なんとそこから30分(迷わなければ5分弱)もかかったらしい。笑

砂のエリアへのアプローチメモ

確かに、最初来た時には僕も同じところで少し迷った。トポのイラストだけだとややわかりづらい。太陽のエリアに着いたら、右手に各ルートを見ながらトラバース。すぐ先のコルに上がり、反対側に下りていくのだが、コルの直前に間違いと思われる明瞭な踏み跡がある。コルに上がると、風のエリアに続く塩ビ管のハシゴが見つかるので、これが目印。

❌LOL(5.12d), 3go(計3d10go)

まずはアップ兼ヌン掛け。これまでは、お隣のTriplepの1P目(5.13d)にトライされている方が、親切にも下りてくる時にLOLのヌンチャクを掛けてくれていた。

そのため、マスターで取り付くのは初めてだ。わかってはいたが、マスターには厳しいボルト位置でかなり苦労したものの、なんとかヌンチャクを掛けられた。

マスターで上まで抜けられることは、RPするために必ずしも必要じゃないけど、一度やっておくと自信になるね。

そのまま後半核心ムーヴをお探り。2日前の土曜にRPした、モトハシさんから教えてもらったフットジャムを試すと、なんとか繋げて出来そうなムーヴを作れた。

2便目からはRPを狙う。下部は相変わらず強度があるけど、徐々に楽に抜けられるようになってきた。2便目で最高高度を更新、さらに直後の3便目でまた更新。かなりRPが近付いてきた。

あいにくお昼過ぎから雷雨となり、RPはお預けとなったけど、次は狙えそうだ。

ちなみに、キタガワさんがトライしていた砂の塔(5.12a)は、帰る時もまったく濡れていなかった。

どれだけ降っても濡れそうにない砂の塔

中途半端な時間の雨撤退となってしまったので、三連休最終日の中央道は普段の日曜以上の渋滞。韮崎から乗り、談合坂で下りて後は下道で帰った。

ふりかえり

シルバーウィークだというのに、気温といい雨の降り方といい、まだ完全に夏の天気。

それでも、2本の5.12dがどちらも大きく前進し、それなりに満足した週末だった。なにより、ある程度繋がってきたことで両ルートの魅力がわかり、モチベーションが上がってきた。

翌週も三連休。ようやく気温が下がるようだけど、秋雨前線が南下するため、雨の予報が出ている。梅雨のように、前線のちょっとした動きですぐ予報も変わるので、良い方向に転んでくれるといいなぁ。

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きい
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登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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