【中里の岩場】カチの特訓(Day3):今さらムーヴ変更

クライミング日:2025年6月22日(日)
今回のクライミング
前日土曜は瑞牆・カサメリ沢(以下の記事参照)。

日曜はさらに気温が上がり、都内では35℃超えの予報が出ている。
2日続けて瑞牆行くのもちょっと大変なので、下道で行ける範囲でなるべく涼しい岩場へ。
中里の岩場・天狗岩南壁は、今回で3回目。宿題となっているカチの特訓狙い。


299号で事故渋滞があり、かなり時間がかかって10時前に到着。林道は結構荒れていて、運転がなかなかのアドベンチャーだった。笑
ちなみに岩場は、もはや当たり前のように貸し切り。
❌カチの特訓(5.13a), 3go(計3d13go)
登りやすい5.13aと言われているが、核心部がとにかく苦手なようで、大苦戦中のルート。
核心は色々と試行錯誤したものの、しっくりくるムーヴが見つからず、窮屈な確率ムーヴ。
登れる自信が持てないまま、本日Day3に突入。
ここ1週間、都内は晴れが続いていたんだけど、天狗岩南壁は意外にも染み出し多数。カチの特訓のラインはそれほど影響なし。
1便目
朝は陽が当たらず、期待通り谷底から吹き上げる風が涼しい。
アップ兼ヌン掛けの1便目。ムーヴは覚えていたつもりだったのだが、核心部が抜けられない。仕方ないので一旦下りる。
前回の動画を確認すると、微妙にホールディングが違っていたようだ。しかし逆に言うと、バラシにも関わらず、わずかなズレだけで抜けられなくなってしまう。やはり苦手意識は拭えない。
ちなみに、この日初トライのさやてぃーが、1便目でムーヴを解決。代わりにヌンチャクを掛けてくれた。笑
アンダーからの距離出しは、女性にとってかなりリーチーだが、見たことないムーヴで解決していた。

2便目
木陰は多いものの、段々と陽が当たり始めて暑い。谷底からの風も弱まってしまった。
先ほどのさやてぃーのトライで、僕が知らない下引きのカチがあるという。散々探ったつもりだったんだけど、見落としていたのだろうか?
言われた通りの場所を触ってみると、下からでは非常に分かりづらいが、確かにある!
前回までは、垂直の位置関係でこの下引きカチのすぐ隣にある、スローピーな縦スリットをガストンで持っていた。
しかし、下引きできるホールドがあるなら、考え方が変わってくる。さやてぃーはこの下引きカチを左手で使っているが、僕は右手で持てそうだ。
探っている間に疲れてしまい、またしても抜けることはできなかったが、今までとは別のムーヴでもいけそうだ。
3便目
前日は夏至で、この時期の日没は19時過ぎ。なかなか気温が下がらない。太陽は隠れたものの、ついに風が止まってしまい、体感温度としてはさっきより上がっている。
今日はまだ2便しか出していないのだが、核心部を繰り返し探ったので、かなりヨレている。単純に暑さのせいもあり、かなりの疲労感。前日からのキャリーオーバーもゼロではない。
バラシで抜けられていないので、もちろんこの日のRPは厳しいのだが、一応狙っていく。
登る前から疲れてはいるが、核心部まではアプローチに近くなった。
ガバアンダーでレスト。小柄な人にとって、ここは休みづらく、そもそもガバアンダーのマッチも大変そう。

一般的には核心の一手だが、リーチがある人にとっては特に難しくない左手ピンチ取り。
しかも新しいムーヴだと、右手はやや浅いサイドではなく、ガバアンダーのままでいける。

右手を新しく見つけた下引きカチへ。

右足スプーンカットから、左足をハイステップ。次の一手がクリップホールドのガバカチを取りに行くムーヴとなる。
前のムーヴでは右手(足も右足で踏んでた)を出していたんだけど、新しいムーヴでは左手出し。

この一手を出す前の数手で、かなり力を使ってしまう。

とはいえ、ヨレていてもここまでは来れることがわかった。この後、バラシでやってガバカチ取りの一手がようやく止まった。
新ムーヴで劇的に楽になったという訳では全くないが、少しは確率が上がっただろうか。
ふりかえり
なんだかRPから遠ざかっているような気がしないでもないが、少なくとも新ムーヴは登っていて楽しいムーヴ。
前のムーヴは非常に窮屈かつバランシーで、おまけに確率系。それが新ムーヴにより、純粋な保持要素が強くなり、真っ向勝負できるように。
このルートに対するモチベーションが上がったのは、間違いなくプラスだと思う。
朝は結構涼しかったんだけど、徐々に風が止み、夕方はとにかく暑かった。暑さには強い僕も、さすがに汗ダクで疲れてしまった。
これからしばらく、ある程度快適に登れるのは瑞牆・小川山になりそうだ。カチの特訓はまた秋かな。
