【瑞牆】ナーンノ・セイカモ・ナッシング

takusuku

クライミング日:2024年8月24日(土)

今回のクライミング

お盆休み明けの週末。35℃を超えるような日はなくなってきたが、相変わらず都内では雷雨が多い。

加えてこの週末は、秋雨前線が活発化し、残念な天気予報。

もうすぐ9月。寒がりな僕にとっては、気温的にはちょうど良いシーズンがやってくる。しかしこの時期は、秋雨前線の影響に加え、台風も多い。予報もコロコロ変わり、計画が立てにくい。

日曜に比べると、土曜の方がやや予報がマシだったため、土曜に日帰りで瑞牆・カサメリへ。

夏の間は少しグレードを下げ、5.12-を中心に登ってきたが、そろそろ高めのグレードにシフトして行きたいところだ。

8時過ぎに不動沢駐車場に到着。地面の土はよく乾いていて、ここ最近はそれほど降っていないようだ。

午後から天気が崩れる予報だったため、午前中だけでも登ろうというクライマーが多かったのだろうか。ガラガラかと思ったけど、不動沢駐車場はそこそこ埋まっていた。

8:10頃の不動沢駐車場

❌ゆびきりげんまん(5.11c), 1go

アップ兼mOS狙いでトライ。ブラッド・ライン(5.12d)、キキンバック(5.11d)と下部は共通。

縦ホールドが多く、バランシーなムーヴが続くが、最初のうちはガバカチ中心といった感じ。ただし、これといったレストポイントがなく、徐々にパンプしてくる。

やや傾斜が落ち、ちょうどビレイヤーから見えなくなる部分が核心だろうか。ホールドが細かくなり、足を信じて立ち上がる必要がある。

惜しいトライだったけど、核心部でフォール。落ちる時に少しバランスを崩し、足元のバンドに踝をぶつけてしまい、軽く出血。ケガという程ではなかったけど、ここは気を付けた方がよさそう。

保持力、テクニック、持久力、いずれも求められる好ルート。

アップの目的は果たせたので、ヌンチャク回収。次は出来そうだ。

❌ブラッド・ライン(5.12d), 2go(計2d3go)

8/3(土)に1便だけ出した(以下の記事参照)ものの、トップアウト出来なかったルート。日当たりが悪いエリアのため、雨が多かったお盆休みは再訪を見送っていた。

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相変わらずカンテ部分が悪い。何度かフォールを繰り返し、なんとか抜ける。

前回は抜けられなかったハング越え。かいてぃーに教えてもらった左奥のガバを使うと、割と簡単にマントルを返せた。しかし、次のボルトが目の前の高さになっても、クリップの体勢が作れない。疲れたので1回下りる。

2便目。今度はなんとカンテ部分を抜けられず。あまりに出来ないので、ヌンチャク回収。

またしてもトップアウトできなかった。まずはカンテ部分のムーヴ改善が必要。ここの確率が低いため、抜けられた場合も、上部核心のムーヴを探る前に疲れてしまっている。

❌オール・オア・ナッシング(5.12d), 2go

コロッセオの、NDDやトップガンの上。同じ取り付きから分岐する4本の内の1本。

お盆休みにムーラン・ド・ラ・ギャレット(5.12c)をRP(以下の記事参照)し、残すはオール・オア・ナッシング(5.12d)1本となった。

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ムーラン以上に、登れたという人はおろか、トライしたという話もほとんど聞かない。

登り慣れた4ルートの共通部分からスタート。オスティカ・アンティカ(5.11a)、トレビの泉(5.10a)と分かれ、そこから2クリップほどはムーランと共通。ラインとしては、オール・オア・ナッシングが一番自然かもしれない。

ムーランと分かれ、顕著な左サイドアンダーフレークからクリップ。ここから次のクリップまでが核心部のようだ。

左サイドアンダーから、右手で遠いカチを取る。その先は、左回りと右回り、2つのライン取りが考えられそう。どちらも試したが、解決することは出来なかった。

いくつかあるカチホールドは、いずれも細かいものの、掛かりは悪くない。しかし、足上げが出来ず、次のホールドに手が届かない。瑞牆本には、「柔軟性も求められる」と書かれていて、この辺りにヒントが隠されているのだろうか。

❌ミルキーDX, 1go(計2d2go)

7月27日に1便だけ出したものの、トップアウト出来なかったルート(以下の記事参照)。今回は前回と違い、核心部にチョーク跡があったので、ヒントになるかと思って帰り際に寄ってみた。

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ルーフ部分は問題なく突破。本当の核心だと思われるマントルへ。

チョークが付いている部分を触ってみるが、どれもめっちゃ悪い。いくつかムーヴを試したが、今回もマントルは返せなかった。またしても敗退。

フットホールドは割とガバなので、足に体重がしっかり乗るところまで体が上がれば、恐らく立ち上がれるのだと思う。しかし、これといったホールドがなく、そこまで体が上がらないのだ。

ボルダラーからすると、それほど難しくないマントルなのだろうか…。

注意点

ルーフを抜けたところのヌンチャクのカラビナ(ロープを掛ける側)が岩と干渉し、破損してしまった。ここはスリングを使うなどして、カラビナの位置を調整した方が良さそうだ。

総括

午後から雨予報で、実際何度か短時間の雨はあったが、なんとか1日中登れた。お昼頃から雷が鳴っていて、早めに切り上げたパーティも多かったようで、安定の最終退勤。

だいぶ日が短くなり、18時過ぎには結構暗くなる。これから気温的には良いシーズンになるけど、遅くまで登れないのは悲しい。

結果としては、3つのルートでトップアウトすら出来ないという大惨敗。

特に花崗岩の場合、石灰岩などと比べて持久要素が低い代わりに、ボルダー力が要求される。突破力のなさを痛感。

色々なルートを触りたい思いはあるけど、やはりグレードが上がると、すんなりは登らせてもらえない。あまり触り散らかし過ぎずに、早めに目標を定めてそれにフォーカスしたいなぁ。

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きい
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登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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