クライミング日記

【小川山】ちゃびんば(Day3)登れず

きい

クライミング日:2024年10月20日(日)

今回のクライミング

前日、御前岩でまさかのアスリーツボディ2撃(以下の記事参照)。意気揚々と小川山に向かう。

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先週の3連休のうち、1日半トライして登れなかったちゃびんば(以下の記事参照)に再挑戦。昨日、アスリーツが登れた後はクールダウン程度に留め、体力は十分だ。

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快晴予報のはずが…

前日土曜の夜は雨。しかし、この日は朝から快晴の予報。雨後の乾きは抜群に早いゴジラ岩なので、何の心配もなく廻り目平に向かう。

気温は前日から10℃くらい下がり、風も強くなりそうだが、日当たり抜群のエリアなのでちょうど良さそうだ。

しかし、瑞牆の辺りは晴れていたのに、信州峠を越えて川上村に入ると、段々と雲行きが怪しくなってくる。さらに廻り目平が近くなると、道路がビッショリ

え!?聞いてないんですけど!?

廻り目平はガッスガスで、霧雨まで降っている。みんな「Why?」といった表情だ。瑞牆や甲府幕に転戦するのだろうか。多くの車が引き返していく。

我々もどうしようか迷ったが、僕はどうしてもちゃびんばをやりたかったので、仲間に無理を言って予定通りゴジラ岩に向かうことに。

遠いアプローチのゴジラ岩。強引に付き合ってもらう形になってしまったが、もし濡れていたらどうしよう…。それでも日差しがあればすぐに乾くんだけど、まだ晴れてくる気配はない。予想よりも天気の回復が遅れているのだろうか?

一気に紅葉が進んだ廻り目平(8:00)

寒いので、しばらくダウンを着たままアプローチ。ゴジラ岩に到着しても相変わらずガッスガスだが、幸い岩は全く問題なし。

ガッスガスのゴジラ岩(9:17)

晴れれば景色が最高のエリアなんだけど、これでは気分は上がらない。寒さによる手の悴みも心配だ。

が、しかし!天気は我々を裏切らなかった。急にガスが抜けて絶景が広がる。先週から一気に紅葉が進んだようだ。

急にガスが抜けて明るくなる(10:10)
一気に紅葉が進んだ小川山(10:13)

結局、この後はずっと雲一つない快晴となった。南向きのエリアだからか、予報されていた北風もさほど吹かず、暑いくらいだった。帽子持ってくればよかったなぁ。

❌ちゃびんば(5.13b), 5go(計3d12go)

さて、これ以上ないコンディションになったので決めるしかない。

しかし、結果から言うと登れなかった。全部で5便出し、内3便は前半落ち。残りの2便は4P目まで到達するも、Day1の最高高度を更新できず。完全に甘く見ていた。

まずはルート構成に対する認識だが、改めて見直さなければならない。

1P目と2P目の間で「クレジットカードホールド」の第一核心。ここから4P目までは繋ぎの区間だと考えていたんだけど、左手縦カチから右手で4P目クリップホールドとなる水平カチを取りに行くデッドは、自分にとって完全に核心の内の1つだった。

この新・第二核心で、5便中3回も落とされた。

もともと第二核心と捉えていた、右手ハイアンダーから左足ハイステップは、実は第三核心だったという訳だ。

小柄な人にとっては、恐らく第一核心が一番強度があると思う。しかし、ここはかなりリーチが活きるパートで、僕はほとんど落ちる気がしない。

一方、第二・第三核心は窮屈なムーヴが要求され、バラシでやっても割と落ちる。

下から繋げてなんとか第二核心を止めた2便も、ここで一気に余裕がなくなり、第三核心のムーヴがまともに起こせなかった。

第三核心をこなすには、そこまでを3割くらいの力で抜けてきたいんだけど、実際には7割くらい使っちゃってる感じ。客観的に考えて、恐らくあんまり惜しくない。

第三核心のあとの左トラバースも、繋げると十分落ちられる。

細かいホールディングなど、この日小さな改善はいくつかあったが、Day1と比べて大きな進歩はなかった。

5.13bというグレード。ホールドは限られているので、ムーヴの選択肢はそれほど多くないのだ。

ふりかえり

岩のコンディションは抜群で、連登ではあったが、恐らく前日の疲れはさほどなし。実力不足以外の何物でもない。

もうDay3と見ればよいのか、まだDay3と見ればよいのか。

第三核心までがこなれていき、もう少し楽に抜けられる余地はある気がする。この日、バラシでやった時の第三核心は、先週に比べて確率が上がった(はず)。自分の実力から、極端に外れたルートという訳ではないだろう。

Day4で全くチャンスがない訳ではないと思うが、まだ何日もかかってしまう可能性の方が高いかなぁ…。

後半に強度の高い核心があるルートは、1テンからRPまでの距離を測るのが難しい。

寒さに弱い僕だけど、晴れれば11月でも十分トライ出来そう。しかし、アプローチに時間がかかるエリア。いつまでも仲間に付き合ってもらう訳にもいかない。

それほど長さはないものの、内容が詰まりに詰まった好ルート。「どうしてもこれは登りたい!」と思えるルートに出会えるのは幸運なことだ。

第三核心の前にパートナー核心になってしまいそうだけど、闘志は燃やし続けたい。

それにしても、遠い宿題を作ってしまった。笑

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登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
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仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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