【小川山】絶景紅葉!ちゃびんばRPとマナ敗退

きい

クライミング日:2024年11月3日(日), 4日(月・祝)

今回のクライミング

文化の日の三連休。しかし、なんとこの時期に台風(温帯低気圧)の影響により、土曜の夜まで大雨。直前まで日曜も怪しい予報だったけど、最終的に日・月は快晴。

もともと福島へのクライミングツアー(大日岩、胎内岩、白河不動岩)に行く予定だったが、どれも馴染みのない岩場なので、雨後の乾き具合がわからない。

ということで、雨後でもコンディションが約束された岩場をチョイス。

日曜はゴジラ岩、月曜は屋根岩5峰の小川山2days。僕は寒がりなので、すでに小川山・瑞牆は辛い時期なんだけど、この2つのエリアは特別。

ビーチパラソルが欲しくなるような日差しの下、クライミングと撮影を楽しんだ。

ゴジラ岩(Sunday)

三連休の中日。ハナダテ姉妹を高尾でピックアップ。

土曜が大雨だったためか、高速は思いのほか混んでいる。下道使いつつ小川山へ。

予報通り快晴。廻り目平は割と空いている。リードクライマーが減り、ボルダラーの割合が増えたね。

ゴジラ岩へのアプローチ

紅葉のピークは過ぎていたけど、それでも良い感じ。

ゴジラ岩でモトハシさん・かいてぃーと合流。

この日は我々を入れて全部で3パーティー、計9人。ゴジラ岩としては大賑わい。

天気とコンディション

一日中、雲ひとつない快晴。多少北風が吹く予報だったけど、ゴジラ岩は南面だからかほぼ無風。

灼熱のゴジラ岩

前日の夜まで雨が降ったとは思えない程カラカラ。暖かいを通り越して灼熱だったが、湿度が低いのでフリクション抜群

ちなみに、撮影のためゴジラ岩の上に立っていると、だいぶ涼しく感じる。風が通るのもあるけど、恐らく岩による日差しの反射の影響が大きい。

日傘持参のゆきりん

日差し対策は必須。

✅ちゃびんば(5.13b), 4go(計4d16go)

この日までに計3日で12便出すも、登れていないちゃびんば(過去のトライは以下の記事参照)。

Day 1,2
【小川山】秋晴れ!満車!10月の3連休、3連登
【小川山】秋晴れ!満車!10月の3連休、3連登
Day 3
【小川山】ちゃびんば(Day3)登れず
【小川山】ちゃびんば(Day3)登れず

もう今シーズンは来れる機会がないと思っていたけど、予期せず再トライのチャンスをもらえた。

前日は雨で休養十分。指皮の状態も良い。これで登れなければ、今シーズンは諦めもつきそうだ。

1便目

いつも通り、その辺の岩棚をハングボード替わりにし、指を暖めてからトライ。

下部から順調。第二核心も止まった。前回はこの時点で残りHP30%くらいだったけど、70%くらい残っている!

しかし、左足ハイステップが上がらない。でもヨレてはいないので、落ちる訳でもなく、その場でフリーズ。繋げトライでまさかの「テンション」

これだけ余裕あってもダメなのか~。Day1から高度でいうと変わっていない。それだけこの左足ハイステップは繋げるとキツイ。

もう何度も試しては諦めているけど、足を刻んで上げられないか再び探る。しかし、やはり自分には出来そうにない。

このムーヴで決め切るしかなさそうだ。1便目からこれだけ動けていれば、チャンスはなくはない。

2便目

第二核心でフォール。ここはやはり100%にはならない。

3便目

初めて繋げて左足ハイステップが上がった!

が、ギリギリのところで次の右足が上がらずフォール。せっかくなら決めたかったが、限りなく高い壁に感じていたワンムーヴがようやく進み、正直嬉しい気持ちの方が大きかった。

このルートは、自分の実力の範疇に入っている。今日登れなくても、これ以上の日数はそれほどかからないだろう。

4便目

この日の最終トライ。そして、恐らく今シーズン最終トライ。この便で登れなかったら、また来年だ。

16時を過ぎ、向かいの山の稜線に陽が沈む。一気に体感気温が下がるが、壁はすぐには冷たくならないことは知っている。フリクションはすでに十分足りているので、寒くならない内にトライ。

過去一のスムーズさで第二核心を突破。

左足ハイステップが上がり、今度は右足も上がった。ここからフレークガバまでの3手はどこでも落ちられるが、一番苦しいところは越えた。5P目のクリップは見向きもせずに飛ばす。

ここ一番で、かなり集中力が研ぎ澄まされていた。ノーミスでフレークガバに到達。

リーチがあれば、ここからは大丈夫だけど、フレークガバからリップへのデッドは緊張した。先に終了点にクリップし、マントル返して勝利の雄叫び。

登れた…。

後がなくなったところで、完璧なトライが出来た。そのことが何より嬉しかった。

撮影

ちゃびんばの間に、無職の夏休み(5.12c)をトライしていたハナダテ姉妹と紅葉を撮影。

自分が高グレードを狙っている時は、あまり写真は撮らないんだけど、ゴジラ岩は歩いて裏から終了点に行ける。腕を使わずに上からぶら下がって撮影できるので、こんな時にはありがたい。

あまりに眩しいため、女性スパイのような出で立ちで登るゆきりん
紅葉は終盤だったけど、標高の低いところはいい感じ
この画角だとあまり紅葉が入らずやや残念、あと地面の荷物は片付けよう
サングラスなし版
続いてさやてぃーのトライ
やはり上から撮るといいね

屋根岩5峰(Monday)

三連休最終日。今日は昨日よりさらに気温が上がる予報だ。

とはいえ朝は冷え込むので、ゆっくり目の8時半ごろ廻り目平に到着。連休最終日は意外に空いていることが多いんだけど、土曜が雨だったからか、駐車場は割と埋まっていた。

8:30 廻り目平

お盆休み以来の5峰。アプローチにかかる時間でいうと、ゴジラ岩と同じかやや短いんだけど、ずっと急登でキツイ!久しぶりに半袖アプローチ。

道中、紅葉が綺麗でシャッターを切る手が止まらない。

撮影ガチ勢の体勢の低さ

のんびり休憩しつつ5峰へ。

激混みを心配していたけど、5峰の上には小川山庭園をトライされている方が1人いるのみ。あとはプラズマ火球が4~5人くらい。

前日の日曜は20人くらいだったとのこと。土曜が雨だったので集中したのかな。

天気とコンディション

昨日のゴジラ岩に続き、この日も文句なしの快晴。しかし、風が吹いてちょうど良かった。

屋根岩5峰

もちろんフリクションは抜群。

しかし、午後から風がさらに強まり、陽が沈んだあとは極寒。夏から5分くらいの秋を挟み、いきなり冬といった感じだった。

撮影

紅葉の5峰は初めて。ゴジラ岩の景色も良いけど、5峰には敵わない。

遠いアプローチの先にこの景色が待っていた
空中決戦(5.12a)にトライするさやてぃー
抜けるような青空、パンツの色もナイスチョイス
準備中のゆきりん
マナ(5.13a)
バックに紅葉
夕暮れ時まで快晴

✅ギャオス(5.10b), Re

ようやく本題?のクライミングw。まずは定番のアップ。

出だしがちょっと怖いけど、気持ちの良いルート。それなりに握らされるカチが出てくるけど。

マナのヌン掛けや回収もあり、この日3回も登った。笑

❌マナ(5.13a), 2go

5峰のルートには、あまり得意なイメージがない。

空中決戦(5.12a)はかなり苦労したし、こんにちはおっぱい(5.12b)は過去にド敗退(以下の記事参照)。

あわせて読みたい
【瑞牆・小川山・甲府幕岩】2024年お盆休みのクライミング合宿
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小川山庭園(5.11d)は最後のスラブ?マントル?を除いて得意系だったけど。

ルート解説

終了点を除き、全部で6クリップ。空中決戦と1P目は共通。ここは空中決戦の第一核心だ。

ギャオスの取り付きの下のクラックにカム(赤のC1と緑のC075を使用)が決まるので、これでビレイヤーはセルフを取れる。セルフを取らない場合、1P目が外れると大変なことになるので、念のため環付きのヌンチャクを使用した方が無難。

3P目のクリップが怖いけど、4P目まではそれほど難しくない。空中決戦では出てこないようなガバもある。

4P目のクリップ後から徐々に悪くなり、5P目のクリップホールドを取りにいくあたりから核心部といった感じ。

この日は残念ながらトップアウト出来なかったので、ルートの全貌はわからないけど、その場にいたチカコさんの話だと、5P目クリップ後の一手が一番悪いらしい。

てっきり空中決戦の難しい版のような感じを想像していたけど、ちょっと違うタイプのルートだと思う。

空中決戦はフットワーク中心のバランス系。それに対して、マナはもう少し手の保持の要素が強そう。

トライ

1便目は空中決戦との分岐前で落ちたw。やっぱりここ難しいね。

ムーヴ探りつつ、テンテンで4P目まで。ここまでは何とかなりそうだ。しかし、その後で行き詰まる。急にホールドが悪くなり、ムーヴがわからない。

仕方ないので一旦下りる。ゆきりんも同じところが抜けられない。

2便目。4P目のクリップまでは繋がった。再びその後のムーヴ探り。

右手のアンダーを効かせれば、5P目のクリップホールドを取りに行けそうなんだけど、どうしても効いてこない。

あとちょっとでここは出来そうだったけど、無念の敗退。再度ギャオスを登ってヌンチャク回収。

帰り際、チカコさんがアドバイスをくれた。右手のアンダーは、実は持つ場所が少し違っていて、サイドアンダーで持つと効くらしい(せっかくならもっと早く教えてw)。

photo by ゆきりん
たまには自分が撮ってもらうのも悪くないね

ふりかえり

福島遠征の予定を急遽変更してやって来た小川山。寒さを心配していたけど、快晴のゴジラ岩と5峰では要らぬ心配だった。

この秋の花崗岩シーズンの本命、ちゃびんばが登れた。Day1から変わらない高度に心が折れかけたけど、諦めなくてよかった。遠いアプローチに付き合ってくれた仲間に感謝。

マナはてっきり苦手系だと思っていたけど、案外そうでもなさそうだ。そう思うと、トップアウトすら出来なかったことが悔しくなってきた!やる前から気持ちで負けてたな。

今シーズンの花崗岩は、恐らく今回がラスト。春から長い間遊ばせてもらった。

マナも含め、宿題はあるけど、また来シーズンかな。ちゃびんばで良い締めくくりが出来て満足。

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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