【小川山】マナ(Day2)と露出狂時代RP

クライミング日:2025年5月11日(日)
今回のクライミング
GW明けの週末。スペインでのロックトリップ(そちらの記事は時間かかりそうなので徐々に…)から帰ってきたばかりだが、早速岩へ向かう。
前日土曜は雨、当日は気温が上がりそうだったので、奥多摩周辺エリアはコンディションが心配だ。
ということで、今年初の小川山へ。僕は寒がりなので、例年通りやや遅めの花崗岩シーズンイン。
かいてぃーと高尾で朝5:30に待ち合わせ。GW直後の週末だからか、八王子JCTはいつになくガラガラ。
そういえばここ数年、中央道の韮崎~須玉あたりはずっと工事やってる感じだったけど、ようやく終わったのかな?久しぶりに韮崎ではなく須玉で下りて、デイリー寄りつつ7:45頃に廻り目平へ到着。駐車場も空いている。

屋根岩5峰
これから秋まで長い花崗岩シーズン。まだ比較的涼しい内は、夏だと厳しいエリアやルートをやっておきたい。
まず向かった先は、日当たり抜群の屋根岩5峰。昨年の秋、トップアウトすらできなかったマナ(以下の記事参照)に再び挑む。

スペインでは80mロープを持ち運んでいたが、今日のは40m弱なので歩きが楽だ。40分かからずに5峰到着。
そういえば、去年もGWのスペインツアー直後は5峰だったな。その時は空中決戦をRP。このブログ始めたのがもうちょっとだけ後なので、空中決戦の記事はないけど、もうじき開設1年かぁ。

金峰山方面?はまだ少し雪が残っていた。
✅ギャオス(5.10b), Re
このエリアではいつものアップ。
シューズはこの日初めて履くQUBIT(Unparallel)だが、花崗岩との相性は良さそうだ。知らんけど。
下りる時にマナのヌン掛け。
❌マナ(5.13a), 3go(計2d5go)
ルート解説(4P目以降)
前回は4P目で敗退してしまったので、それより上の説明を。
ガバで4P目にクリップ後、細かいカチやポケットを繋ぎ、右手サイドアンダーで上手く立ち上がって5P目クリップホールドのガバポッケへ。ここはスタンスが非常に悩ましい。
5~6P間が一般的には核心と言われているようだが、ここはリーチによって大きく難易度が変わりそうだ。背が高い人は、4~5P間の方が窮屈で難しいかもしれない。
6P目から終了点は傾斜が寝て難易度が落ちるが、油断はできない。
4P目まではそれほど難しくなく、どちらかというと4~6P間に難しさが集中したCruxyなルートだ。しかし、それまでもガバはあるがスタンスが悪いため、意外と休めない。繋げる難しさもしっかりある。
トライ
1便目。久しぶりの花崗岩だが、GWにスペインで花崗岩チックな石灰岩もやったので、特に戸惑いはない。
昨シーズンのDay1同様、4P目までは問題なし。前回の帰り際、チカコさんが教えてくれた右手サイドアンダーを試すが、やはり体勢が作れず次の左手が出ない。
この日はかいてぃーも同じくマナにトライ。彼の得意なタイプのルートだとは思っていたが、思っていた以上にあっさりと僕ができなかったパートを抜けてしまった。
僕の2便目。かいてぃーにアドバイスをもらい、足位置を修正すると、なんとか右手サイドアンダーを効かせながら立ち上がれた。思わず5P目のヌンチャクにフルデッド。ようやく進んだ!


しかし、ここからがようやく核心とされているところだ。遠く右上にカチが見える。このリーチでずっと登ってきているので、ハングドッグしながらでも、「あそこに足を乗せれば届くな」というのは感覚的に大体わかる。
思った通り、超シンプルな距離出しで、核心ムーヴは秒で解決。その後の左手ガバ取りは簡単じゃないけど、それでも4~5P間に比べればずっと楽だ。

最後はややスラブで苦手な傾斜だが、割とどこでも持てるしまぁ問題なさそう。ということで、僕の核心は圧倒的に4~5P間だった。まぁ上も繋げるとキツそうだけど。
一応RP狙いで3便目。しかし、探りにかなり時間がかかったことにより、すでにヨレていた。垂壁なので前腕はそれほど張らないけど、指先に力を込める細かいホールドが続くので、知らない内に握れなくなってしまう。
気持ちを切り替え、ムーヴの再確認。やはり4~5P間の右手サイドアンダーからの左手出しがフルデッドになってしまう。かいてぃーはスタで左手ガバポケット取ってるんだけどな~。リーチが合わないのかもしれないが、それだけでもない気がする。
またフレッシュな時にやってどうなるかだな。この日はこれでヌンチャク回収。
屋根岩4峰
来た道を私の傾斜(5.11b)まで戻り、かいてぃーが面白いと言っていた露出狂時代をやるため、今度は4峰へ。
こちらも南向きで晴れると暑いが、予報通り曇ってきた。
なお、このエリアでは昨年、ぱお(5.12a)というルートを登った(以下の記事参照)。

✅露出狂時代(5.11b), 2go
ルート解説

このルートを知っている人はどれくらいいるのだろうか?名前にインパクトがあるので、一度聞いたら覚えそうではある。
もともと5.11cだったらしいが、いくつかキーホールドが欠けてグレードアップしたとのこと。
トポにも書かれている通り、見た目は「本当に5.12もあるの?」といった感じ。しかし、下からはガバに見えるホールドがことごとく外傾しており、下部にある核心は非常に悪い。フリクションへの依存度も大きそうだ。
特に2~3P間に難しさは集中している。ホールドが欠ける前の状態はわからないが、縦ホールドをどう効かせるかがポイントで、ムーヴ作りが楽しい。
上部はあまりグレードには関係ないけど、良い意味で花崗岩らしくなく、ガバサイドフレークをコンプレッションやレイバックでぐいぐい登る。露出感抜群で、特に5峰・プラズマ火球のラインがよく見える。長さも20mちょいありそうで、花崗岩のルートとしてはスケールも十分。
雨の後は水の通り道になってしまうのと、上部の岩が脆いのが玉に瑕。それにしても、マイナールートにも関わらず、小川山本ではしっかり☆2つ。内藤さんがいかにしっかり調査されているかが窺える。
トライ
結構苦労したものの、1便目でなんとか納得のいくムーヴは作れた。
下部核心で落ちたらすぐ下りるつもりで2便目。外傾ホールドにヌメりを感じ、ややアドリブでカバーしつつ、ギリギリで核心を突破。思いの外パンプしたが、特大ガバでしっかりレスト。
上部もニーバーしたりしつつ、ホールド破壊にだけ気をつけて終了点へ。あまり自信はなかったけど、会心の2撃。
体感グレード
下部核心であまり持久要素がなく、フリクションにも左右されやすそうなので、グレーディングは悩ましそう。得意不得意の差が大きいだろう。
花崗岩の5.12bとしてはやや登りやすいように感じたけど、恐らく得意系だったので、5.12bが無難なところだと思います。
ふりかえり
18時頃までしっかり登ってから下山。この時期の小川山は、夕方になると結構冷える。でもだいぶ日が長くなったね。

マナは次で登れるかと言われると怪しいけど、なんとか一通りムーヴ作れたし、隠れた名作も登れて満足。花崗岩シーズンの良いスタートが切れた。
夕飯はらーめん「かざみどり」へ。


昨年、雨で登れなかった日の昼間に一度だけ来たことがあるけど、夜やってるのは初めて見た。相変わらず黒ニンニクらーめんがめちゃ美味いー。
マナは頑張って狙いたいなと思ってるけど、今年は雪が多いからまだBCスキー行きたいし、あとマルチも始めたいなと思っている。次の5峰はいつになるかな~。