【小川山】時の輪(Day3,4)あと2メートル…

きい

クライミング日:2025年9月13日(土), 14日(日)

今回のクライミング

シルバーウィーク前半戦。敬老の日の3連休の土・日。

すでに2日トライしている時の輪を狙う。過去のトライについては以下の記事参照。

Day1(ルート解説あり)
【小川山】初めてのNEWエリア!新八幡エリア
【小川山】初めてのNEWエリア!新八幡エリア
Day2
【小川山】時の輪(Day2)
【小川山】時の輪(Day2)

Saturday

明け方までしっかり雨が降ったため、3連休初日にも関わらず、廻り目平は空いている。アプローチ途中のマガスラブなどはビショ濡れ。

✅月の暈(5.11a), Re

はじめてトライした時の記事↓。今回もアップで登った。

あわせて読みたい
【小川山】初めてのNEWエリア!新八幡エリア
【小川山】初めてのNEWエリア!新八幡エリア

隣のしらたま道(5.11b)は濡れているが、月の暈は乾いている。

やはり最後より中間部の方が難しい。それなりに細かいホールドもあり、指に刺激が入るのでアップ向き。

❌時の輪(5.13a), 5go(計3d11go)

こちらも全く問題なく乾いている。やはり、雨後の乾きは早いエリアだ。

前回、2回連続フォールした手に足ヒール

同じようにやったつもりだったけど、この日は1便目からできた。しかし、コーディネーションでフォール。

奇跡のホールド配置が生み出した、この珍しい外岩でのコーディネーション。多くの人が右手→左手でやっているのに対し、前回僕が作ったムーヴは左手→右手。

もう一度、右手→左手を試してみると、何回目かで止まった。どっちかというと、この右手→左手の方が確率が高い気がする。やはり主流ムーヴが最適ということか。

その後、上部のムーヴも一通り復習。最終クリップから上はバラせば落ちないが、より楽なムーヴが見つかった。核心を抜けたら、そのまま決められる気がする。

落ちたらすぐ降りると決めて2便目。右手→左手に変えたコーディネーションが止まらない。3便目も同じ。

1手前の左手カチスローパーのホールディングが難しい。ロープにぶら下がり、このホールドを持ってからコーディネーションするとまだいいんだけど、デッド気味にカチスローパーを取るので、止まったなりの持ち方になる。揉み直すのも難しそう。

4便目。さっきまでより、良い持ち方で左手カチスローパーをキャッチ。

左手カチスローパー取り
コーディネーション1手目の右手
そして左手

初めてコーディネーションが止まった!

ここからは繋がるはずだ。まずは中間部の大ガバレストまで無難に到達。ここでクリップ入れつつ、しっかり休む。

クラックが細くなった部分に、右手親指をスタックさせるとノーハンドに近くなった。めっちゃ痛いけど気にしない。

2分ほどシェイクして出発。思った以上に休めて、体感としては全戻し

ここから第2核心。足運びがポイント。決めておいたシーケンスを辿る。余裕があっていい感じだ。できる。

最初は効かない左手ハイアンダーを持ち、足を上げていき、右手を腰の前のサイドに寄せる。

ここからのムーヴは、左手ガストンの人も多いが、僕はリーチを活かして高い位置にある角カチを右手で取る。

左手アンダーからの右手角カチ取り

バラしでは特になんてことなかったスタムーヴ。しかし、なぜか右手が角カチに届かない

角カチが届かずフォール

「あれ、おかしいな?」と思っている内に、体が壁から離れてフォール。

前腕は全く張っていない。以前の自分であれば、狐につままれたような気分になっていたところだが、今ならなぜ落ちたかわかる。

体幹がヨレていて、左手のアンダーが引けていなかったのだ

任侠道やNDDでも経験した落ち方だ。名作には、体幹で落とされるルートが多いらしい。前腕と違い、体幹のヨレは感じづらく、レストしてもなかなか戻らない(ニーバーなどは前腕を休められる替わりに、体幹を使うことが多い)。

この日の最終、5便目は再びコーディネーション落ち。やはりここは確率が悪い。

核心を抜けた便で決めたかったのだが、ミスして落ちた訳ではないのでしょうがない。これ以上ムーヴを変えるところも特に思い付かないので、あとは気合いだろうか。

収穫として、この日は5便全て手に足ヒールで落ちなかった。これはDay2から大きな進歩。フリクションの違いだろうか?

Sunday

この日は曇り予報ではあるが、雨の心配は少なそう。3連休中日ということもあり、昨日と打って変わり、駐車スペースは激混み。

朝7時くらいに廻り目平に着いたのに、林道脇の駐車スペースには空きがない。仕方なく大駐車場に止めたけど、まぁそれほど変わらないかな。

新八幡エリアもかなりの人数だった。

✅月の暈(5.11a), Re

この日も同じアップ。毎回中間部のムーヴが違う気がする。笑

同じくこのルートをアップに使っている人が多いようで、朝は順番待ちも。

❌時の輪(5.13a), 5go(計4d16go)

時の輪も午前中は6人回し。僕と同じく、昨日に続いて時の輪連登の人もいて、「昨日はフリクション悪かったけど、今日はかなりいいよ!」と言っている。

正直、僕は昨日の時点でフリクションいいなと思っていたが、期待が高まる。しかし、残念ながら取り付いてみても違いはわからなかった。笑

1便目。コーディネーション落ち。この便だけと決めて上まで抜け、再びムーヴを確認。やはり変えるべきところは思い付かない。

2便目もコーディネーション落ち。ここは便数を出すしかなさそうだ。指皮の消耗が激しい。

3便目はDay2以来の手に足ヒール落ち。さすがにヨレてきたのだろうか?

この日はもう諦めて、他のルートやろうかなとも思ったけど、喉に刺さった魚の骨が気になる性格。

長めに時間を空けて4便目。コーディネーション落ちだったが、この日一番惜しかった。フリクション変わった?僕が感じ取れないだけで、結局フリクションなの?

最終5便目。ギリギリだったが、コーディネーションが止まった!

ややもたつきながら、中間部の大レストへ。1便目以降はフォール後すぐ下りているとはいえ、昨日と合わせて10便。やはり疲れを感じる。

昨日落ちた右手角カチ取り。バラシだとスタなのだが、昨日の反省を活かしてデッド気味に距離を出す。なんとか止まった!

右手角カチ取り
左手ガストンから最終中間支点のクリップ

左手ガストンから、リーチを活かしたクリップ。ここは普通の身長だとヌンチャクに手が届かない。

さらに、凹角に体をねじ込むようにレスト。僕はここでほぼノーハンドになれるのだが、めちゃくちゃ体幹を使うレスト。数シェイクで上へ。

両手ハイアンダー

これまで散々アンダーを持ってきたというのに、ここに来てダメ押しの両手ハイアンダー。時の輪アンダー多過ぎ。

ここはまともなスタンスがほとんどなく、足はほぼスメアになる。前腕には余裕があるが、やはり体幹がやられていて、体が上がらない。

無念のフォール…

足が抜けてフォール。不意落ちだったので、めっちゃ前腕を擦り剥いてしまった。笑

これも以前ならアンラッキーだったとか、的外れなことを考えていたと思うが、明らかに体幹の持久力不足だ。

ふりかえり

時の輪、4日間やっても登れず!

ボルダー力不足で、核心の確率が低いのも要因だが、持久力が落ちているような…。以前の自分なら、核心を抜けた2便のうち、どちらかで決めていた気がする。

この夏は、マルチやアルパイン、トラッド、それに登山などもしていた。季節関係なくスポートを登りまくっていた去年までに比べると大違いだ。

平日はしっかりジムで登っているんだけど、外のリードの高グレードを見据えて、最近はボルダー重視。ボルダー力は付いた(それでもまだジムは弱いけど)が、持久トレはあまりしていなかった。

ジムリードも行っているものの、そういえばあまり追い込んでなかったな。以前はベースキャンプ入間の5.12前半なら、2本続けても落ちなかったが、今は登れなくなっている。

これでは外の5.13で繋げるのに苦労しても仕方ない。シーズンに向けて、持久トレもしないとな~。あと体幹。

下部核心を抜ければできると思っていた時の輪。上でもしっかり落ちれて、思いのほか持久要素があることがわかり、ますます良いルート。でもさすがにそろそろ登りたい。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
記事URLをコピーしました