【瑞牆】ギャラクシアンとなべやかん

クライミング日:2025年6月21日(土)
今回のクライミング
1週間ほど前に梅雨入りしたものの、以降ずっと晴れが続いて気温が高く、梅雨入りと同時に梅雨明けしたような天気だ。
週末も暑くなりそうなので、土曜日は今シーズン初の瑞牆・カサメリへ。
先週末は土日両方とも雨だったが、今週は2日続けて晴れ予報。9時頃に瑞牆へ到着。植樹祭駐車場は大混雑だった。
不動沢駐車場は思ったほどではなく、坂道を上がった一段上のスペースには、まだ何台分かの空きがあった。

❌ギャラクシアン(5.12a), 1go
まずはオランジュ岩へ向かう。西向きなので、午前中は日陰になって涼しい。

オランジュ岩で登るのは2回目。前回はちちくりマンボウという5.10cを登った(以下の記事参照)。

エリアには我々3人の他に、4人パーティーが1組。鳳凰(下部は飛鳥5.11b)とはるなにトライされていて、ギャラクシアンにはヌンチャクが掛かっていなかったので、やってみることに。

ルート解説

傾斜は垂壁よりやや寝ている程度だが、フェイスというよりスラブの要素が強いルートだと思う。
最初の数ピンはガバのアプローチといった感じだが、ピン間隔が遠いので慎重に。
中間部の結び替え用支点の少し上が第一核心。そこからはずっと油断できない難しさで、終盤に第二核心といった感じ。
悪い縦ホールドが多く、スタンスが重要となる。粒足に乗り込むというよりは、絶妙に外傾したスメアが中心。
ノーハンドに近いレストポイントが結構あるので、前腕持久的な難しさはそれほどないが、とにかく足パンプとの戦いになる。
ルート長35mとかなり長い上、後半はちょっと気を抜くとどこでも落ちられるので、長時間の集中力も求められる。
トライ
マスターでのトライ。第一核心で早速行き詰る。すぐには解決できそうにないので、エイドでとりあえず上へ。
そのあともテンテン。複数のブランク箇所を作りつつ、ほぼヴィアフェラータで第二核心に到達。
ここもパッと見て自分には厳しいことがわかる。すでに結構時間がかかっているので、やはりエイドで抜けて終了点へ。
ピン間隔が近かったので何とかなったが、ずっと滑りそうな足で緊張するので、精神的にも1便でお腹一杯になってしまった。
✅なべやかん(5.12a), 2go
午後になってオランジュ岩に陽が当たり始めたので、涼しいコセロックに移動。4人組も暑くなると同時にいなくなった。

コセロックの5.12台でよく聞くのは、お先にマサカズ(5.12a)とギャラクシィ(5.12c)で、どちらもスラビー。
マイナールートではあるが、なべやかんというハングの5.12aをやってみることに。
ルート解説

顕著なハング越えのルート。そこまで短い訳ではないが、核心部がほぼすべての実質短しい系。
下部はアプローチだが、1P目の位置が高いので注意。なお、この1ピンしか掛かっていない状態で核心部に入るので、念のためクイックドローに環付きビナを使うなどしてもいいかもしれない。
ちなみに、1P目だけ左のボルトにかけると、なべおさみという5.11a。この1ピン間のライン取りで、数字1つグレードが違う訳だ。
特に限定などはないようだが、両ルートそれぞれの1P目はそれほど離れていないので、正直どこを登ったらいいのか悩ましい。
ホールドはガビガビしたカチが中心。ハングの下のフットホールを使うのか、ハイステップで乗り込むのか、スタンスもポイント。
トライ
何年か前に、なべおさみ(5.11a)の方は登っているのだが、ムーヴやライン取りは全然記憶にない。
とりあえず、なるべくGo on the boltで登ってみるが、1便目はムーヴが分からずあっさりテンション。
少し探ってみると、それほど苦労せず解決。無難に2便目でRP。
そのあと、女子2人も続けてRP。ライン取りや手順は全然違ったけど、小柄な人でも登れるようです。



体感グレード
ハングの実質短しい系ということで、それなりに強度はあるが、さすがにこれは5.11台の範疇かな。
同じ花崗岩の実質短しい系でいうと、小川山のソラマメハング・スーパー(5.11d)の方が難しかった。
なお、初見だとホールドの位置や手順が分かりづらく、オンサイトはそれほど簡単ではない。
ふりかえり
全くタイプの違う2つの5.12a。
ギャラクシアンも登りやすいという人は少なくないらしく、僕には俄かに信じられない。笑
スラブもできた方がいいのはわかっている。でもやっぱり、やりたいのは保持って引くクライミング。
おまけ
瑞牆は小川山に比べ、帰りの食事の選択肢が少ない。瑞牆食事処は立地も最高で大好きなんだけど、すっかり有名になってしまい、なかなか入れない。
そこでムーヴを変えて新規開拓。いつもの広域農道ではなく、須玉を通り過ぎる形で、清里ラインから韮崎方面へ。時間的にはほとんど同じなんだけど、夕食の選択肢はぐっと増える。
今回行ったのは、韮崎IC近くにある十兵衛というトンカツ屋さん。座席数は全部で10人ほどで、それほどキャパはないけど、とても美味しかった。
