【小川山】時の輪(Day2)

クライミング日:2025年9月6日(土)
今回のクライミング
9月最初の週末。
お盆休みに初めて行った、新八幡エリア(以下の記事参照)。

その時に触った「時の輪(5.13a)」がかなり面白かったので、また登りに行った。前日金曜は台風で、お昼過ぎまで雨が降っていたようだけど、予想通り岩はまったく問題なし。


✅しらたま道(5.11b), mOS
まずはアップ。前回アップで登った、月の暈(5.11a)の右隣りのルート。
最終盤までガバガバだけど、月の暈以上に下部は脆いので注意。
最終クリップ後のスラビーなマントルは、ポケットに手が届くかどうかで大きく難易度が変わりそう。右のスローピーな縦溝を使うか、左回りでいくか、ライン取りも悩ましい。
僕は迷った結果、左回りを選択。限定とかはわからないが、左の「月の暈」にかなり近くなってしまった。
最後の核心が実質すべてなので、グレーディングは難しそうだが、僕のリーチだと5.11bとしては登りやすい。逆に背が低いと、グレード以上に悪く感じそう。
しらたまは発見できず。
❌時の輪(5.13a), 4go(計2d6go)
お盆休みに来た時、2便出して概ねムーヴは作れていた(ルート解説などは以下の記事参照)。

この日は4~5人待ち。やはり人気のようだ。午後からは陽が当たるためか、我々以外いなくなったけど。
思ったよりムーヴ覚えてなくて、最初の2便はテンテンで探る。
下部核心は、左手薄カチ取りのスタンスが悩ましい。前回は右足が斜めのゴミ粒ハイステップ、左足フラッキング?で一応止まったけど、これだとデッドになって確率が低そう。
下部でテラスが近いから緊張する。ロープを上のピンに掛けて練習。

他の人がやってた手に足ヒールを試したら、なんとかスタで左手薄カチが取れた。僕にはかなり窮屈なムーヴなので、フラッキングデッドとどっちが良いか微妙なところ。

左手でカチスローパーを取る一手。下から見たらガバに見えるけど、意外に悪くて、デッドになっちゃうと止めるのが大変。


このコーディネーションが一番の落ちどころだろうか。外岩でコーディネーションやったのは恐らく初めて(ジムでもめったにやらないけど笑)。
驚くなかれ。ここはコーディネーションが一般的かつ最適ムーヴのようだ。まさに奇跡のホールド配置。僕は左手→右手の順だが、右手→左手が主流。
上は得意なようだ。繋げたら全然落ちられるけど、下部核心を抜けた便で決めたいルートだ。
それにしても、下部核心だけでなく、このルートはどのパートも登っていて楽しいことを改めて実感。ホールドの向きと配置が絶妙で、様々なムーヴが要求され、良い意味で花崗岩らしくない。
17時頃に3便目。この時間になると、向かいの稜線に太陽が隠れ、再び日陰になる。
下部核心の左手薄カチ取りは、手に足ヒールを選択。しかし、ヒール掛けた瞬間に右足がゴミ粒から滑ってフォール。次の便にかけるため、そのまま下りる。
夏至の頃に比べると、だいぶ日が短くなってしまった。
10分後に4便目。しかし、先ほどと全く同じフォール。後で動画を確認したが、ヒールを掛ける時に全然腰が入ってない。うーん…。
ちなみにキングギドラ女子3人組も時の輪にトライ。みんな5.13aだと、繋がるかどうかは別として割とあっさりムーヴ作っちゃうんだけど、珍しく大苦戦。

この右手縦クラック取りは、僕にとってはチョークアップしながらの何でもない一手だが、女子にはとにかく遠い。
さらに右手が止まっても、位置が高過ぎて横引きが効かず、次のムーヴを起こすのがかなり大変そう。
思ったよりもリーチ差は出やすいルートかもしれない。



ふりかえり
時の輪Day2、登れず。
西向きで午後からはまともに陽が当たるため、晴れていて暑いかと思ったけど、強風のおかげで許容範囲。フリクションも十分だった。
Day1の感触は良かったんだけど、登れず残念。手に足ヒールはバラシだと悪くなさそうだったが、結果的にこのムーヴで2回連続フォール。フラッキングデッドに戻すか、違うムーヴを探した方が良いかもしれない。下部核心なので、落ちた後にすぐ下りれば便数は出せる。確率ムーヴでも悪くない。
それにしても、登っていてとにかく楽しいルート。この秋シーズン最初の5.13完登になるといいな。