【御前岩】One Voice One Team:敗退

きい

クライミング日:2025年12月20日(土), 21日(日)

今回のクライミング

今年もスキーシーズンがやってきた。

もともとこの週末は、土日どちらか1日はスキーに行こうと思っていたんだけど、この時期としては10年に1度の高温という予報。

平日カードを使い、金曜にかぐらでシーズンイン。また岩と雪の二刀流生活が始まった。

まさかのTHE DAYだったので初滑りからBC笑

土日はこの時期としては珍しく、太平洋側でも雨雲がかかる予報だったけど、今週も引き続き御前岩へ。

他のクライマーのブログを漁っていたところ、One Voice One Team(8a+)が気になったので、今回はパチンコお休みしてやってみることに。

Day1(Saturday)

伊豆方面が雨予報だったため?か、この日の御前岩は大盛況。パチンコは4~5人回し?5.14のルートが混むってすごいことだよね。

御前岩も少し雨の降る時間があったけど、特に影響なく登れた。

✅ジャガークロス(6c+), mFL

冬の奥多摩の朝は寒いので、午前中陽が当たるエレファントロック東面でアップすることが多いが、この日は曇り空。ということで、たまにはドラゴンロックでアップ。

はじめて触るジャガークロス。「上部の核心前でノーハンドになれる頭突っ込みレストあり」という情報を聞いていた。聞かなくても見た目でそのレスト方法は思いつくが、一応オンサイトではなくフラッシュトライということで。

出だしはアレジオンと近く、ボルトは分かれているものの、共通して使うホールドがありそう。

このグレードとしては、1P目までがやや悪いので要注意。その後もブラインド気味のホールドがあったりして、ライン取りも悩ましい。

少しパンプしたところで件のレスト。別に頭突っ込まなくても十分休めた。

ルート名は、終盤の核心ムーヴに由来しているようだが、僕はクロスムーヴにはならなかった。小悪いホールドを繋いで終了点へ。

同じグレードのハートブレイク(6c+)はもはや慣れ過ぎていて比較が難しいが、7a三部作(わがまま、ハルドラ、奥多摩)よりは1グレード簡単に感じる。6c+で適正だと思います。

❌One Voice One Team(8a+), 3go

ルート解説

89番目の星座(7c+)と同じく、ムーヴマニアとVertereの間にある、岩が積み重なったような塔の上からスタート。最初はフィックスロープで。相変わらずここは岩が脆い。

終了点を除いて6クリップ。最初の2ピンはプリクリといった感じ。3ピン目も頑張れば掛けて一旦テラスに戻れそう。

3-4ピン間でカチからカチへの遠い一手。4-5P間の左トラバースはフットホールドが乏しく、手もコルネからコルネへ一気にいくか、棚スローパーを繋ぐか悩ましい。

5ピン目クリップホールドのガバで一旦レスト。ここまでで7a+から7bくらいだろうか。パチンコがある壁は垂壁に近いが、ワンボイスはしっかり傾斜を感じる。それなりにヨレるし、完全回復は難しい。

5-6ピン間で3手くらいのボルダー核心。

今回は核心が抜けられなかったので、6ピン-終了点間は触れなかったが、ここも極端なガバはなく、繋げると落ちられそうだ。

御前岩らしく、核心に難しさが集中してはいるものの、繋げ要素もしっかりある。

トライ

マスターでの1便目。テンテンで探りながらではあるが、核心までは問題なさそう。

しかし、核心で急にホールドが細かくなる。色々と試すが、全くできる気がしない。仕方なく一旦下りる。

ウェブザベしてから2便目。みんながやっている、右手角カチ、左足ハイステップでの手に足ヒールを試すが、これも全然できない。

仲間にアドバイスをもらってから3便目。手に足ヒールの時、体の中心がやや左に寄り過ぎている気がしたので、もう少し右の意識(それで右手と左手&左足の中央くらいに顔がきてた?)でやってみた。

次の左手サイドカチは止まらなかったが、2便目に比べるとだいぶいい感じに。

フレッシュならギリギリできそうな気もするが、すでに結構ヨレている。敗退ビナでヌンチャク回収してDay1は終了。

Day2(Sunday)

土曜の夜も少し雨が降った。

この時期の奥多摩は、朝は気温がマイナスになることも珍しくないけど、なんと到着した8時時点で10℃近くある。

パッと見、濡れているところはなさそうだが、全体的に壁が黒い

✔️ハードブレイク(6c+), Re

昨日の疲れで、かなり背筋にヨレを感じる。体をほぐすため、慣れたルートでアップ。

下部はところどころ濡れているが、上は陽射しが当たっていて特に問題ない。

登っていると暑いくらいだ。

❌One Voice One Team(8a+), 1go(計2d4go)

ルートの出だし付近

誉(8a+)などの上部は濡れているが、One Voiceは特に問題なさそうなので、昨日に続いてトライ。今日こそ核心部を解決したい。

しかし、手に足ヒールからの一手がやはりできない。昨日の3便目の方がまだ良かった。昨晩、ストレッチポール使ったり体のケアはしたんだけど、体幹が死んでる感じ。今日のワーキングにあまり意味はなさそうなので、そのままヌンチャク回収。

苦労しているムーヴは、右手角カチと左手ガストンガバ&左足ヒールがほぼ同じ高さにある。ジムの1級とか初段でよく出てくるムーヴだが、僕は苦手意識がある。

右手角カチは、幅が指1.5本分くらいと狭いが、掛かりは悪くない。ホールディング自体は得意な部類だ。

しかし、この右手を低い位置でロックするのが難しい。上手く壁に入れないので、左足ヒールに体重が乗らない。

手に足ヒールから左手サイドカチを取り、その次の一手はかなり遠そうに見える。このムーヴはリーチがあった方が有利だと思うが、手に足ヒールは正直窮屈に感じる。

早めの撤収

御前岩の7台は結構登ってしまったが、残り少ない7台を物色しようとウロウロ。

しかし、大爆笑ルート(7a+)、ビッグウェンズデー(7b)、WASABI(7a+)、Fragile(7b+)、Bad or Not too Bad(7b+)、いずれも濡れている。

明らかに雨が直接当たらない部分が濡れている。しかも午前中は晴れていたのに、朝一より状態が悪くなってしまった。これは急な気温上昇による染み出し(結露?)だろう。こうなるとすぐには乾かない。

午後からまた雨の予報も出ていたので、この日は潔く早上がりすることにして、お昼過ぎに岩場を後にした。

あとがき

はじめて触ったOne Voice One Team。予想通りの好ルートだったが、ボルダー力無さ過ぎてリードクライミングにならず…。

それでも、パチンコに比べるとまだ可能性を感じる。あとパチンコは保持負けしてる感が否めないが、One Voiceはムーヴ・技術が足りてない感じ。ジムで似たような課題見つけて練習して、またトライしたい。

たぶんこれが2025年最後の外岩。今週末は特別暖かかったが、1・2月の御前岩(特に北面)はなかなか厳しい。

移動距離的には大変だが、スキーをやりつつ、結局のところ城ケ崎・城山かな~。極端に寒くなく、ある程度快適に登れる岩場はそれくらいしかないのだ(城山もシーサイドに比べると寒いけど)。

昨シーズンはシンデレラボーイ、虎の穴、ケレンジを登ったけど、今シーズンはこれといった目標が思いつかない。

5.12台でのエンクラ?が中心になりそうだが、春からはまたしっかり登れるように、調子は維持していきたい。

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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