【二子山】朝活マルチ!スーパーたこやん

きい

クライミング日:2026年4月4日(土)

今回のクライミング

今年のゴールデンウィークは、スペインのリグロスという岩場で、マルチピッチのクライミングを予定している。

ちょうど1年ほど前にマルチを覚えて、夏の間に何本か登ったのだが、秋から春にかけてはシングルピッチのみ。念のため、ロープワークなどの復習をしておこうと思い、ツアーまで3週間のこのタイミングで計画。

本当は城山の新しいルート(ブレードランナー、グランブルーなど)に行きたかったんだけど、残念ながら朝から雨予報。二子山はお昼前くらいまでなら、なんとか天気が持ちそうだったので、短時間で登れそうな「スーパーたこやん」をチョイス。

二子山のマルチというと、初めてのマルチが西岳の中央稜だった。「スーパーたこやん」は、慣れ親しんだ弓状エリアがある、東岳に引かれたルートだ。

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ちなみに現在、西岳のスーパータジヤンは植生保護のため、登攀自粛の要請が出ているので要注意(小鹿野クライミング協会の投稿を参照)。

雨が降る前に下りてこれるよう、朝は早めに出発。7:30頃に弓状へ着くと、まだ誰もいない。僕はいつも、朝は割とのんびりなので、新鮮な光景だ。笑

無人の弓状エリア

弓状の休憩スペースは雨が降っても濡れないので、ここで準備をして荷物をデポし、いざ目的のルートへ。

スーパーたこやん(5ピッチ, 5.10a)

2021年4月に開拓された、新しいマルチルート。詳細はロクスノ093号を参照。

アプローチ

二子山の駐車スペースから、股峠を越え、弓状エリア→広場エリアへ。広場エリアから、さらに岩壁沿いを歩き、途中で一旦下ったまた登る。

「右壁」と呼ばれるエリアを通る

急なザレザレ斜面を登り、フィックスロープが途切れたところがルートの取り付き。

ルートの取り付き

特に迷うことはないと思うけど、右上するクラックが目印かな。グージョンボルトも見える。

広場から意外に近くて、10分もかからなかったと思う。駐車スペースからは、30分弱といったところ。

1ピッチ目, 5.8

取り付きから見た1ピッチ目

見た目的には傾斜も緩く、ガバガバでただの階段かと思ったけど、意外にフットホールドが甘くてしっかりクライミング。もしアプローチシューズで登れと言われたら、結構大変だと思う。

終了点はボルト×2。

2ピッチ目, 5.8

2ピッチ目

このピッチが一番楽しかった。クラックが走った凹角を、ステミングで登る。ジャミングするのも面白いかもしれない。

前日金曜は晴れだったが、木曜にまとまった雨が降ったので、少しだけ濡れているところがあった。雨の翌日はちょっと厳しいかもしれない。

中間部で、一見すると左に回り込むのが弱点だが、右側を直登すると終了点となる立木へ。

3ピッチ目, 歩き

4ピッチ目の取り付きから見下ろして撮影

ロープで確保するほどではないが、ザレザレの急登なので油断は禁物。

下から見上げて、左の方へ続く踏み跡もあるが、右に行けば4ピッチ目の取り付き。

4ピッチ目, 5.7

取り付きから見た4ピッチ目

1つ目のプロテクションはピトンで。階段登りに近いけど、このピッチは特に岩が脆いので要注意。

実際、持っていたドガバが吹き飛んで肝を冷やした

終了点は立木でも取れるけど、奥の岩角を利用した方が、ゆったり立てて快適。

5ピッチ目, 5.10a

4ピッチ目終了点から見た5ピッチ目

このマルチルートの中では、一番グレードが高いピッチ。顕著な岩峰を登る。

わずかに被ったフェイス越え2連発。ガバに手が届く人には難しくないが、4ピッチ目ほどではないにせよ、岩が脆そうで恐る恐るホールドを引く。

岩峰の頭に立ち、少し歩いて一旦下り(ここが高度感があって一番怖いかも)、そこから左に少し登るとボルト×2の終了点。

定番?の撮影ポイント

東岳山頂へは、わずか10mほど。

今回もパートナーはマルチ師匠のゆきりん

下降

普通は歩いて股峠へ。僕は以前、登山で東岳に来たことがあるけど、この標高の山としてはなかなか険しい。クライマーからすると大したことはないが、油断は禁物。

今回は、午後から弓状で登ろうと思い、練習も兼ねて懸垂で下りてみた。

しかし、4・5ピッチ目は木が多く、下にロープを投げる度に引っかかって大変だった。笑

登りはちょうど2時間くらいだったが、下りるのに1時間もかかってしまった。

あと落石もかなり誘発しやすいので、特に下に別パーティーがいる時はオススメしません。

主な使用ギア

他の人の記録(普段弓状で登っていても、マルチ装備の人は見たことないけど、意外に登られているみたい)を見ると、ダブルロープで登られることが多いようだが、今回はシングルで登ってみた。プロテクションのラインはかなり真っ直ぐだし、全く問題なし。

ヌンチャクは6本持って行ったけど、たぶん使ったのは3本かな。カムはC05~C4(間のサイズで使ってないのも多分ある)。

総評

西岳の中央稜は、当時の僕には3ピッチ目のジャミングが明確な核心だったけど、スーパーたこやんは核心らしい核心もなし(身長によっては、5ピッチ目はガバに手が届かず、少し難しいかも)。

新しいルートということもあるのか、グレードは甘めな印象。それでも、単なる階段歩きという訳ではなく、ちゃんとクライミング。

岩が脆い点が残念だけど、もう少し登られると安定してくるのかな。

景色も良いし、各ビレイ点は快適で、はじめてのマルチにも良いと思う。ほぼダイレクトに山頂へ抜ける点もGood。

おまけ:午後からは弓状へ

11:30頃に取り付きへ降り立つと、予報通り雨が降り出した。ギリギリセーフ。急いで弓状のハング下へ避難。

こんな天気でも、戻ったらそこそこの人で賑わっていた。みんな雨でも登れることを知っている。任唐ラインは、しっかり10人待ち。

✅二子フリーク(5.11c), 2go

先月登った「ころがるシビック君(5.12a)」の、一つ左のルート(終了点は共通)。

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ほとんどトライしている人を見たことはないが、この日は弓状の激強クライマー達がセッション?していたので、僕も混ぜてもらった。

終了点を除いて4クリップ。あまり長さはなく、さらには3ピン目までガバだが、ここから4ピン目の力を使うクリップも含め、右上に見えるガバを取るまでの5~7手ほどが難しい。スローピーなポケットなど、このグレードとしては、なかなか悪いホールドが出てくる。

一応オンサイトを狙ったが、4ピン目のクリップが出来ず、あっさりテンション。その後、時間をかけてムーヴを作り、2便目でギリギリRP。

続いて強者達もトライするが、みんな一撃失敗。ちなみに、モトハシさんは先日フラッシュしたらしい。やはりあの男やるなぁ。

体感としては、5.12aくらい。ホールドが欠けた?という話も聞いた。

4ピン目のカットアンカーのハンガーが、クルクル回る状態。隣のシビック君はケミカルにリボルト済みなので、シビック君のボルトでバックアップを取っても良いかもしれない。

✔️モダンラヴ(5.12a), Re

最近筋トレでやっている、過去に登った5.12-の再登。得意なはずなのに、なぜか先週テンテンだったモダンラヴ。

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今回はマスターで登れた。でも悪い。

スローピーなホールドが多くて、フリクションに結構左右される印象。

今よりもさらにオープン持ち苦手だったのに、はじめてRPした時の自分がんばったな~。

ふりかえり

朝はサクッと?マルチで遊び、午後からはいつもの弓状へ。

なんとか雨が本降りになる前に、弓状まで下りてこられて良かった。弓状で登っていると、雨が降っていることを忘れてしまう。それほど濡れない。

これでスペインツアーに向け、マルチのロープワークの復習はOKかな。

あとは目標のロデジャー・No Limit(7c+)に向けて、強傾斜でしっかり持久トレして、良い状態でツアーを迎えたい。

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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