【御前岩】RP!GYA-GYAと89番目の星座
クライミング日:2024年11月30日(土), 12月1日(日)
今回のクライミング
今週末も御前岩。先週宿題となったGYA-GYAを狙う(以下の記事参照)。
先週末に比べるとやや暖かく、エレファント北面で快適に遊べた。
染み出しの状況
ここのところは基本的に晴れ続きだが、水曜の夜にピンポイントの大雨。
アレジオンだけまだ厳しそう。このルートのコルネは本当に乾かない。
水曜の夜はかなり降ったようで、エレファントも局所的に染み出しあり。僕がトライしたGYA-GYAも、第二ランジで使っていた右手モノポケットだけ濡れていたが、すぐに乾いてくれた。
その他、知り合いが登っていたWENDEやSeven Stitchでも、濡れているホールドがあったそうだ。
Day1(Saturday)
朝から快晴。御前岩は今シーズン一番の賑わいだった。
✅ミートテック(6b), Re
いつものハートブレイクが混んでいたので、2年前にRPして以来?となるミートテックでアップ。
ホールドがわかりづらく、かなり迷いながら登った。ハートブレイクよりホールドは悪いけど、微妙な傾斜の違いなのか、不思議とパンプしない。
5.13のアップとしてはやや負荷不足。
❌GYA-GYA(8a), 6go(計2d10go)
すでにムーヴは出来ているので、1便目から狙う。
第一ランジはもはやアプローチの一部。ほぼノーダメージだが、中間部のガバレストで全戻し。
第二ランジの発射体勢に入った時点で、0.1%くらいしかヨレてないんだけど、右手モノポケットが濡れていてすっぽ抜けフォール。幸い、チョークを乗せるとすぐに乾いた。
気を取り直し、バラシで第二ランジ。先週末のDay1に比べると、圧倒的に感触はいいが、なかなか止まらない。6回目でやっと成功。
第二ランジの成功率は1/6?ということは、今日6便出せば100%登れるということ(違う)。
2便目からは、落ちたらそのまま下まで降りると決め、あまり時間の間隔を空けずにトライ。しかし、毎回あと数cm足りない。
4便目で落ちた時に不安になり、再度バラシで第二ランジ。今度は4回目くらい?で止まった。自分で撮った動画を確認するが、出来る時と出来ない時の違いが全くわからない。
5便目もダメ。計算上は確実に登れるはずの6便目でもフォール。
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おれの計算が間違っていたというのか?
翌日に向け、再びバラシで第二ランジ。僕の場合、左腕ハーフロックの状態でも、ギリギリ右手が取り先に届くんだけど、微妙な左手の持ち感やバランスの違いにより、体が上がり切らないことが多い気がする。
確率が低いとはいえ、固めて届くとなると、本能的に固めたくなってしまうようだ。思い切ってタメを作り、動的なムーヴにしたらいい感じに。それでも右足はギリ残るので、ランジにはなってないけど。
家に帰り、イメトレしてから就寝。
Day2(Sunday)
この日も当たり前のように快晴だったが、人数は昨日の半分くらい?
同じ週末、二子山・弓状エリアも土曜は激混みだったものの、日曜は空いていたようだ。
土曜に登り、日曜は体を休めるという人が多いのだろうか(たぶんそれが正しい週末の過ごし方w)。
✅ハートブレイク(6c+), Re
いつものアップ。昨日の疲れはあるが、動きは悪くない。まぁ実質ランジしかしてないしね。
✅GYA-GYA(8a), 1go(計3d11go)
イメトレはバッチリだが、第二ランジが100%になることはないのだろう。今日も6回飛んでやろうではないか。
1便目。もはや下部はほぼ無に感じる。
第二ランジのセットも完璧。ここで一旦タメを作り、思い切って伸び上がる。そしてついに止まった!
右手を止めたあともフットホールドがほとんどないが、落ち着いて左手をマッチし、終了点前ラストのヌンチャクにクリップ。残りも簡単ではないが、この時のためにしっかりムーヴを固めておいたので大丈夫。
計3日間で11フライト。ようやく無事着陸。朝一の便で決めることができ、気分も爽快だ。
グレード感
明らかにリーチがあればあるほど有利なルート。しかし、リーチ族の僕でもかなり難しかった。
一手モノなので、グレーディングはかなり悩ましそうだが、8aは辛めではないだろうか。
先週登った誉(8a+)よりも、GYA-GYAの方が難しく感じた。
✅89番目の星座(7c+), 4go
GYA-GYAがアップ後の便で登れたので、まだまだ時間はたっぷり。それほど寒くもないので、引き続き北面で遊ぶ。
そろそろパチンコやりたい気持ちもありつつ、前から気になっていた89番目の星座にトライ。
ルート解説
一見ホールドのなさそうなフェイスを登る、花崗岩クライミング。
100岩のルート図を見ただけだと、どこからどこに向かって行くのかサッパリ分からないので、すでに登っている仲間に教えてもらう。
ムーブマニアとVertereの間にある、岩が積み重なったような塔の上からスタート。最初はフィックスロープで。この辺りは岩が脆いので慎重に。
フィックスロープの支点を1P目とし、終了点を除いて全部で9クリップだが、6P目まではアプローチに近い。実質3クリップのショートエンデュランス。
2~3ピン間は思ったほどホールドが良くないけど、そこから先はガバガバ。スタンスは悪いので、腕でグイグイ進む。
5P目のもう少し先まで右トラバースし、一旦完全レスト。6P目までちょっとだけ左上し、ようやくここから。
ガバカチの数手を出して7P目にクリップ。ロープの流れをケアしても、ドラッグはゼロにはならない。
7P目から、チョーク跡が続く細いクラックに入る直前と、入った直後が最大強度。
そこからは、このクラックのフィンガリーなホールドを繋いでいく。掛かりは悪くないが、狭いクラックのため、カチ持ちが出来ずオープンになる場面が多い。
クラックに沿って右に進むにつれ、徐々にホールドは良くなるが、休めないのでどんどんパンプしてくる。フットホールドも細かく、まさに花崗岩。8P目のクリップも悪くて力を使う。
立ち木までトラバースを終えると一旦大レスト。あとは分かれば難しくないが、クリップした位置からかなり横に離れるので、結構怖い。
取り付きの岩が脆かったり、ロープドラッグのケアが必要だけど、それを差し引いても三ツ星ルート。
ルート名の由来は知らないけど、秀逸なライン取りから連想されるネーミングも素敵。
トライ
まずは探りの1便目。細クラックに入る前の最後の一手、右手激薄カチがかなり悪く、さらに取り先の細クラック内2本指ポケットも保持力が必要。
トラバースの真ん中で出てくる、8P目のクリップが大変。そこから先の右トラバースは、バラシだと問題なく、立ち木のレストポイントに到達。しかし、ここから恐怖が始まった。
遥か左に見える9P目に向かい、左上するバンドに沿ってトラバースしていくが、気付いたらバンドの上に立っていて、9P目は足よりも下の位置に。
もはや戻ることも出来ないので、超絶ランナウトしつつ、そのまま終了点へ。
下りながら探ると、細かいながらもフェイス面にスタンスがあり、手はバンドのホールドを繋いで行けばいいということが分かった。次の便で狙えそうだ。
2便目。最大強度の数手をなんとかこなすも、8P目のクリップが出来ずフォール。クリップの体勢を再度確認する。
3便目。今度は最大強度の部分で落ちる。明らかにヨレていて、このムーヴではこの日の完登は難しそうだ。再度探ると、もっと簡単なムーヴがあるではないか…。
右手激薄カチから、左手で取りにいっていた細クラック内2本指ポケットは、右手をそのまま送ることで、かなり楽になった。ここが最大強度であるということは変わらないけど。
この時期は本当に日が短い。暗くなる直前に4便目。新ムーヴで最大強度部分を抜ける。相変わらず8P目は辛いけど、シェイクを入れつつクリップ。そこからは余力を残しながら、立ち木のレストポイントへ。
ここから先は、初見の1便目では恐怖体験となったけど、分かってしまえば問題ない。一応しっかり休んでから再出発。今度はちゃんと9P目にクリップして終了点へ。
なんとかこの日の内に決めることが出来てよかった。
グレード感
ヨレと雑なムーヴ作りにより、便数はかかってしまったが、それぞれ二撃したアスリーツ(7c+)・DAIJA(7c+)よりも簡単に感じた。
ぬかよろこび(7c)と同じくらいだろうか。まだ登れてないけど、グレイハウンド(7c)は星座より難しく感じる。
細かいホールドが苦手じゃなければ、登りやすい7c+だと思う。
ふりかえり
先週に続き、今週末もデシマル換算だと2本の5.13を登ることができた。
100岩を見ると、御前岩には17本の5.13台がある。当分遊べるような気がしていたけど、仮にこのペースで登っていくと(もちろんそんなに甘くはないだろうけど)、数カ月で全部登れてしまう計算になる。
そろそろパチンコとか、ハードルートのプロジェクティングに移るべきなのだろうか…。
ちなみに、外岩の5.13は割とコンスタントに登れるようになってきたが、相変わらずジムのグレードはほとんど伸びない。ここ最近でパチンコを触っているメンバーを見ても、少なくとも僕よりジムで弱い人は一人もいない(いやホントに)。
ジムと岩は別物と言うけど、こんな人間がやってもいいものなのだろうか、パチンコって。
そんなことを考えている内に12月へ突入。来週からは気温がグッと下がるみたいだし、北面は寒そうだ。笑
長過ぎた今年の夏からは考えられないが、冬はラニーニャで寒くなるらしい。そうなるとスキーも行きたいし、城山や城ヶ崎も捨てがたい。
その前に二子山(弓状)にも行かないとね。