クライミング日記

【榛名黒岩】エンド・オブ・ア・レインボー(Day1)と激辛低グレード

きい

※サムネイルはフリー画像で特に意味はなしw

クライミング日:2024年10月26日(土)

今回のクライミング

マチダさんにお誘いいただき、2回目の榛名黒岩へ。1回目は2023年6月4日で、約1年半ぶり。

以前から黒岩に興味があったという、さやてぃーも参戦。鶴ヶ島で合流し、関越に乗って群馬へ向かう。

普段は青梅ICから圏央道を経由するんだけど、圏央道は休日割が効かないし、鶴ヶ島まで下道走ってもそれほど時間変わらないので悪くないね

現地でマチダさんと合流。他にも知り合い多数で楽しいクライミングだった。

山岳スキーフォトグラファー、松岡祥子さんの姿も。ジムではよくお会いするんだけど、岩場では初めて。もちろんクライミングシーンの撮影は専門外だと思うけど、なんと写真を撮ってもらえた!

岩場解説

前橋ICから40分弱。首都圏近郊の岩場の中でも、一際アクセスの良い岩場。中央道に比べ、渋滞の少ない関越方面なのもよき(冬は逆になるけど)。

お隣もたまたま同じ色のクロストレックw

峠道の途中の道路脇に駐車。結構混雑する印象。

黒岩南面まで、ここから10分くらい。アップダウンも少なく、楽なアプローチ。

南面のつる(5.11b)やあひる(5.11c)の近くに、平らなスペースが多少ある。東面や北面の前は、全体的に傾斜している。北面の待機スペースはザレているので、落石に注意。南面↔北面は片道5分くらい。

岩質は安山岩。傾斜は基本垂壁で、やや寝ているルートもあるが、被りはほとんどない。トータル2日なので、登ったルートはそれほど多くないけど、ホールドはカチが中心。花崗岩ほどのフリクションはない分、指皮には比較的優しい。

初心者から上級者まで、幅広く楽しめるグレードが揃っている。

標高は1,000m弱。1,500m付近にある瑞牆・小川山と比べると夏は暑いけど、春・秋は長く楽しめる。

✅夏子(5.8), mOS

まずはアップ。5.8ではアップになるか心配だったけど、明らかにガバとは言えないホールドもあるし、しっかり核心もある。

体感では5.10a以上。

✅チェス(5.10a), OS

マチダさん「オススメ」のルートで、みんなでオンサイト対決。マチダさんがみんなのビレイを引き受けてくれ、他の人の登りは見ずに順番にトライ。

この記事を読んだ人にも、ぜひオンサイトトライして欲しいので詳細は割愛。なお、取り付きのすぐ右上に見える顕著なガバは使ってOKとのこと。

結果的に僕は危なげなく登れたけど、5.11台を登る時の保持力を使った。

5.13後半を登る634くんは上裸でトライ。体感グレードは5.10gとのこと。笑

この日、つる(5.11b)を見事オンサイトしたさやてぃーは、警戒し過ぎて痛恨のフォールw。

グレードはともかく、とても面白いルート。

photo by Shoko Matsuoka
photo by Shoko Matsuoka

❌エンド・オブ・ア・レインボー(5.12b), 2go

さて、この日の本命ルートにトライ。

ルート解説

40m近い長さのロングルート。それでも終了点より上に、壁はまだまだ続いている。圧倒的なスケールの岩壁。

70mロープでもそれほど余らない。60mロープの場合、まともに下りてくるのは厳しそう。ルート中間部に、結び替え用の支点あり。

傾斜は90°くらいでほぼ一定。

最初はかなりランナウトするけど、3ピン目まではアプローチといった感じで、実質ここから。

核心と呼べそうなポイントが3~4カ所くらい。どれもわかればそこまで難しくないけど、逆にすごく簡単なところもなく、持久力が要求されるルート。

ホールドは基本的にカチで、核心も含めてどれもポジティブ。しかし、似たようなところが多いので、ムーヴを覚えるが大変。

これだけ長い垂壁だと、どこかしらでガッツリ休めそうなものだけど、意外にこれといったレストポイントがない。一手ごとに片腕ずつシェイクを入れていく感じ。

ルートが右往左往していることもあり、上部はロープドラッグとの戦いにもなる。完全にドラッグをなくすことは難しいけど、連結ヌンチャク・スリングなどで調整したい。

登り応え抜群、納得の四つ星ルート

5.12bというグレードだけど、実際は12c~12dくらいではないかという声も多い。

お隣(一部共通パートあり)のエンド・オブ・ア・ギャラクシー(5.12d)も、完全に5.13台という話。

北面へのアプローチ道に設置されているフィックスロープを、マチダさんが数日前に交換してくれていた。本当に頭が下がる。

トライ

1便目

先に取り付いている方がいたので、ヌンチャクをお借りしてトライ。要所要所をスリングなどで伸ばしていて、かなりロープドラッグをケアしている様子。

結び替え用支点の少し下、右手斜めカチから左手縦カチをどう効かせるのかわからない。長いルートで順番待ちもあるので、とりあえず上へ。

それなりに悪いところはあるけど、他はすんなりバラせた。

上部は少し難易度が下がるけど、終了点までしっかりクライミング。繋げるとどこでも落ちられそう。

photo by Shoko Matsuoka
photo by Shoko Matsuoka

2便目

1便目で唯一ブランクとなった、左手縦カチの処理をマチダさんに教えてもらった。それでいきなり出来るとは思えないけど、一応狙う。

結果はもちろん左手縦カチでフォール。その後、バラシでやったら割とすんなり出来た。

あと数便あれば出来そうな気もするけど、繋げて上まで行ってみないとわからない。

❌あひる(5.11c), Re

昨年初めて黒岩に来た時に登ったルート。ルート名は核心ムーヴからきているらしいけど、その時は「あひるムーヴ」がすぐに出来そうになく、リーチでぶっ壊していた

この日、何度かやったらみんなと同じムーヴが出来た。成長を実感。

おまけ

この日の岩場メシは、なんとマチダさんの手料理。

ホットサンドメーカーの中身は…

いなり寿司×ベーコン×チーズという異色の組み合わせ!しかしこれが絶品!

岩場でこんな美味しいものが食べられるとは。本当に感謝。

ふりかえり

みんなでワイワイ楽しく、登って食べた休日。

ストイックに高グレードに打ち込むのもいいけど、それだけじゃ疲れちゃうよね。

たまにはこんな日もあっていいと思う。

追い込み便でつる(5.11b)を登るマチダさん

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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