【小川山】生ハムRPとスラブ練習

クライミング日:2025年10月5日(日)
今回のクライミング
10月最初の週末。
先週、時の輪を登ったあと、2便出してRP態勢になった生ハム(以下の記事参照)。

週間予報では、土日両方とも雨の心配はなさそうだったんだけど、直前になって急変。
土曜はレスト。日曜も午前中勝負になる可能性はあったが、2日続けて家にいるのもヒマなので、少し早起きして通い慣れた新八幡へ。
✅月の暈(5.11a), Re
いつものアップ。岩も体も、コンディションはまずまずかな。
✅生ハム(5.13a), 2go(計2d4go)
まずはマスターで、ヌン掛け兼あわよくば便。
下部から順調。それほどパンプすることなく、スローパートラバースに突入するも、保持し切れずにフォール。スローパーこんなに悪かったっけ?
どこでもほぼ同じ持ち感だと思っていたスローパーだが、探ってみると、ちゃんと良いところと悪いところがある。先週バラした時は、たまたま良いところを持ったんだろうな。
難しく感じていたカンテ前の最終クリップも、ゴミ足だがしっかりバランス取れば問題ないことがわかった。次で登れそうだ。
しっかり休んでから2便目(計4便目)。今度はヌンチャク掛かってるのに、スローパートラバースまでで少しもたつき、マスターだったさっきより余裕がない。
なんとかスローパーを繋ぎ、右側に足を送るも、トラバース最後のガバフレーク取りがキツかった。なんとか止めて、スローパーに立ち込んでクリップ。ここでかなり休んだ。
最後のクリップとカンテは、しっかり動きを固めておいたので問題なし。カムC1をセットしつつ、最後の簡単なクラックを楽しんだ。
体感グレード
よく言われている通り、現在の主流ムーヴ?ライン取り?では、5.13aはないのは明らかだ。時の輪とは、少なくとも2グレードは離れていると思う。
タイプとしては、カンマンボロンのLOL(5.12d)がやや似ていると思うが、生ハムの方が易しい。NDD(5.12c)よりも簡単。ノーモアレイン(5.12b)と同じくらいの気もするけど、生ハムの方がやや難しいかな?
ということで、Soft 5.12cくらいというのが僕の正直な感想です。
グレードはさておき、核心に難しさが集中しがちな花崗岩で、貴重な持久系ルート。見た目もとてもカッコ良くておすすめ。
✅マダムチェリー(5.11b), mOS

午後からはちょっとスラブ練習。
大きな岩が積み重なったような感じで、岩と岩の間はガバ棚になっていて、悪いところを越えると一息つける。
完全なスラブではなく、スラブフェースといった感じ。それなりに悪い手と足で登っていく。3-4P間が核心かな。
決して得意な傾斜ではないけど、それでもロクスノのトポに書かれてある通り、グレードはかなりマイルド目。
✅Happy front(5.10b), mOS

見た目はマダムチェリーと似たような感じ。
下部から結構悪くて、ランジ気味のデッドとかしたが、よく探すと足あった。笑
こちらも3-4P目あたりの中間部が難しい。スメアというより、粒足に乗り込んでいく感じ。
意外に踏めるところは限られていて、めっちゃ手でプッシュしながらハイステップしたり、なかなか難しかった。正直、マダムチェリーの方が簡単に感じた。
マラ岩の「屋根の上のタジヤン(5.10a)」よりは難しいと思う。タジヤンはスメアリングでの立ち込みも出てくるので、ちょっと比較が難しいけど。
屋根岩4峰の「ノイズイノ(5.10b)」は、基本粒足を拾っていく感じで、難易度も同じくらいだと思う。ノイズイノは長さがある分、各セクションを切り取ると、Happy frontよりは簡単。ただし、かなりランナウトしているので、精神的にキツイ。
ということで、小川山のクラシックなスラブグレードだと適正なんだろうけど、全体的にマイルドな新八幡の中では辛めに感じるかも。一際マイルドなマダムチェリーの横にあることもあり、グレード感がおかしくなりそう。笑
小川山の低グレードスラブにありがちなランナウトはなく、良心的なピン間隔なので、スラブ練習におすすめ。
おまけ(涸沢5峰偵察)
夏から新八幡エリアにはよく通ったけど、いつもメイン?の八幡岩&裏八幡岩だった。
ということで、このエリアの他の岩を見に行ってみることに。
涸沢5峰に行くには、疾風(5.12b)の少し下あたりからトラバースする。黄色テープが短い間隔が貼られていて、踏み跡も明瞭。小さなコルに出ると、大きな岩が見える。岩を左手に見ながら下りて行くと、各ルートの取り付き。
疾風から5分くらいだろうか。アップダウンはそれほどなく、歩きやすいので、1日に何度か往復することも十分できると思う。

岩は立体的で、上部はスラブが多そうだが、ハング越えがあったりして楽しそう。恐らく西面で、午後は陽が当たると思う。
今回は行かなかったけど、疾風のもう少し上、確かマダムチェリー(5.11b)のあたりにオラウータン岩へのアプローチを示す札があった。

あとは八幡岩下部東面。こちらは新八幡エリアの一番下に位置するようで、やはり足元の木に貼られた札があったと思う。
ふりかえり
時の輪と並び、新八幡エリアで人気の生ハム。グレードはさておき、これも間違いなく三ツ星ルート。ヌン掛け後の便でしっかり決められてよかった。
夏の間サボっていた持久トレも再開し、少しは調子も上がってきたかも。
今年の夏は低グレードながら、マルチで色々なルートを登ったので、スラブも少し上達した気がする。
ここしばらく、新八幡エリアで遊ばせてもらったが、既存エリアに秋に触りたいルートが何本もあるので、一旦これで一段落かな。
とはいえ、涸沢5峰や同エリアのまだ行っていない岩にもルートはたくさんあるので、まだまだ遊べそう。
標高が高く、風も抜けるので、また来年の夏に通うのも良いかもしれない。