【小川山】ゴジラ岩・黄河ド敗退(おまけ:周辺ルート偵察)

きい

クライミング日:2025年11月8日(土)

今回のクライミング

ゴジラ岩にある5.13b三部作。昨シーズンにちゃびんば、先月サンキストを登り、残るは黄河のみとなった。

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すでに(寒さ耐性が普通の)リードクライマーにとって、小川山・瑞牆はシーズン終盤だが、晴れ予報を狙ってゴジラ岩へ。

8:40頃の林道側駐車スペース

ボルダラーは割と朝はゆっくりなのかな。リード勢が減り、先月までの混雑が嘘のよう。

❌黄河(5.13b), 2go

黄河(5.13b)

ホールドが欠け、もはやグレード不明と思われる黄河。知り合いの強者が何人かトライしているが、いずれもムーヴが解決できていない。

ちゃびんば、サンキストと同様、裏から終了点に回ってヌン掛け。

最初の2ピンはあっこカンテⅡ(5.12a)と共通。すぐにマントルを返すようにスローパー棚に立ち上がり、3P目にクリップ。ここは落ちるとグランドの危険があるので、一応スリングを伸ばした。特別難しくはないけど、全然落ちられる感じ。

スローパー棚に立って少しレストして、そこから5P目までは比較的ガバカチ。ただし、クリップホールドも含めていかにも剥がれそうなホールドばかりで、かなりストレスがある。シッカーで固められた部分が多いが、それでも全然安心できない。

ゴジラ岩は、中身は硬くてボルトは信用できるらしいけど、表面は結構脆い。そんな中でも、黄河のラインは一際脆い印象だ。

6P目はサンキストと共通なので、あとは5-6P間が解決すればワーキング完了だが、このパートが全くできない

距離的にはホールド繋がってるけど、ほとんどがアンダーかサイド。そのため、フットホールドも非常に悪くて、ムーヴを構築できない。

恐らく、ここがホールドが欠けた部分だと思う。具体的にどこかは分からないが、一箇所ではない可能性も十分にあると思う。というか、まだ新たに全然剥がれそう。

ハングドッグしながら「このムーヴとこのムーヴを試してみよう」と考えて、やってみて出来ないことは多々あるが、まず試せそうなムーヴすら思いつかない

ゴジラ岩のルートをコンプリートできないのは残念だが、少なくとも今の僕にはムリそうだ。

上で書いた通り、距離的にはホールド繋がってると思うので、強い方はぜひ!

できそうにないのでお昼寝

おまけ:周辺ルート偵察

ゴジラ岩エリアは、この黄河があるフェイスがメインだが、少し離れた場所にもルートが引かれている。

テラスから奥へ続くFIXロープをトラバースしていくと、千秋楽(5.12c)と真骨頂(5.12b)の2本(以下の記事参照)。

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メインフェイスのすぐ裏側にあるヒメシャラ(5.12a)もすごくオススメ。ゴジラ岩エリアの中では珍しく、木陰の中なので、少し暑い時期でもトライしやすい。

その他のルートはまだ近くで見たことがなかったので、散歩がてら偵察に行ってみることに。

下の方の紅葉が見頃

話が少し逸れるけど、今年の紅葉は「十年に一度の当たり年」と言われているそうだ。本当に綺麗で、決して大げさではないと思う。猛暑だったけど、秋になってしっかり冷え込んだからかな?

夏の間、台風による葉へのダメージなども関係しているらしく、紅葉のメカニズムは複雑だ。

さて、話を戻してエリア偵察。以下、備忘録としてメモっておきます。

メインエリアはゴジラ岩1階。ここからゴジラ岩2階へ行ってみる。

アプローチの概要は小川山本参照。2階へ行くには2通りルートがあるが、ヒメシャラの前を通り、1階の各ルートの終了点がある方から行ってみた。

ゴジラのマーチ(5.11b)とかは、ヒメシャラから1~2分で行ける。小川山本に書かれている、各ルートの実質の取り付きまでの5.7にはボルトがあるので、ここから繋げて登れるならメインエリアと余裕で行き来できる。

恐らく2階で一番人気のアジアの星(5.11d)はやや離れている。5.7を通り過ぎてしばらく狭い場所を右に歩いて行き、ちょっと行き過ぎてからトラバース気味に左上していく感じ。

最後の部分は5.2と書かれている。5.2ってどういう難易度か分からなかったけど、僕はアプローチシューズで特にプレッシャーなく行けた。

左カンテがアジアの星(5.11d)

アジアの星と終了点で逢いましょう(5.11b)の取り付きは、小さなテラスになっていて、数人くらいだったら快適そう。1階からはスムーズに来れば5分くらいだろうか。行き来できなくはないが、下りはちょっと大変そうだし、できればやりたくないかな。笑

帰りは火星人の方から下りてみた。

2階と火星人の間からは涸沢方面がよく見える
このフィックスを降りるとコルに着く

アジアの星のテラスから、数分くらいで火星人。フィックスの登り下りもあってややストレス。

真ん中がフォボス(5.10c)のライン

火星人はスラブエリア。ボルトはカットアンカーが多そうで、RCCもあった。フォボスはグージョン?だけど、結構錆びている。

1階への帰りはもう一方のルートで。こちらは特に手を使って登り下りするところもなく、緩やかな傾斜で踏み跡も明瞭。

1階からは5分弱くらいかな。火星人に行く場合は、ヒメシャラの向かって左を上がって行く方が断然楽。

ふりかえり

午前中は晴れていて快適だったけど、午後からは薄曇りで、かなり寒くなってしまった。

11月でもゴジラ岩は快晴・無風ならポカポカだけど、気温自体は低いので、予報に少しでも裏切られると残念な感じに…。今年も長かった花崗岩シーズンだが、恐らく今回が最後かな。

黄河は、僕のリーチならではのムーヴがあればと期待したが、残念ながら解決できず。紅葉狩りの日となった。

残るルートは、1階からの行き来がやや面倒ではあるが、機会があればトライしてみたい。

おまけ

夜は初めて南雲村におじゃまして、おでんをご馳走になった。大感謝!

頭痛とか登ってる激ツヨ?激ウマ?のスラバー多数で、ソラマメ登れない僕にとってはまさに別世界。笑

夜の南雲村

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ABOUT ME
きい
きい
登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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