【有笠山】あっぱれ:近くて遠いラスト1m
クライミング日:2026年5月16日(土), 17日(日)
今回のクライミング
GWのスペインツアー帰国直後の先週末は、はじめての坊抱岩でエンクラ。

そして今週末から、GW直前に少しだけ触った、あっぱれ(5.13c)に本格的に取り組む。

この土日はワーキングかと思っていたら、思わぬ展開になった。
Saturday
この週末は、5月としてはかなりの高温になる予報。土曜の中之条町の予想気温は26℃。
久しぶりに一緒に登るkjと、下の駐車場で車を乗り合わせ、東口の駐車スペースへ。平日はほとんど晴れが続いていたようで、アプローチ中の地面はよく乾いてる。そのおかげか、まだヒルは見かけなかった。
年によっては、この時期のアーチは染み出していることもあるそうだが、まったく問題なし。
一日を通して、アーチはほとんど陽が当たらず、さらには風がよく抜けて思いのほか体感気温が低い。休憩中は薄手のダウンでちょうど良いくらいだった。
❌あっぱれ(5.13c), 4go(計3d7go)
1便目
まずはヌン掛け兼アップ便。ピン間隔が近いので、強度の高いところはエイドでスキップ。
2便目
天然記念物パートは、すんなり繋がった。実は天然記念物RP後、第二ランジまで下から繋がったのは初めて。分岐ポイントからワーキング開始。
まずは足ブラでアーチの下に体を投げ出し、足先行のダウンクライムパート。ここはあっさりと良いムーヴが見つかり、完全に5.11台の強度になった。傾斜約200°なので、もちろん見た目の迫力はあるけど、まぁ全部ドガバだからな。ムーヴが決まれば、天然記念物パートも含めて、ここが一番簡単(リーチ差は出そうだけど)。

核心前のコウモリレスト。左足を大穴に突っ込むと、トゥフックがバチ効きし、天井でのレストにも関わらず、かなり休めることがわかった。
しかし、核心はやはり難しい。右足のヒールフックが効いている間はいいんだけど、ヒール解除の時の振られが大きい。さらに解除後のビクトリーガバまでの3手は、足で体重を殺すことができず、まともな前腕勝負を強いられる。
3便目
今回も天然記念物パートはあっさり登れて、アーチ底面も抜けて、気づいたらコウモリレスト。いきなり核心まで繋がってしまった!しかも意外に余裕がある!
とはいえ、まだ核心はそこだけやっても難しい仕上がり。思った通り、核心序盤でフォール。
再度核心を探ってみると、かなり良いムーヴが見つかった。


この小ガバポッケ取りは、今まで細かいカチを繋いでいたんだけど、スローパーマッチから右手を送るようにした。

ヒールの解除は相変わらず辛い。

今までは正対ムーヴで、右手で取りにいっていた斜めガバカチは、左手にすることでキョンが使えた。

あとは右手でサイドカチを中継し、そのままガバに飛ばせば実質終了。
決して楽ではないが、「バラシならまず落ちない」くらいになった。
4便目
思いのほかワーキングが進み、狙える完成度になってしまった。翌日もアーチで登る予定ではあるが、今日よりさらに4℃気温が上がるらしい。連登による疲れもあるだろう。今日決められるなら、決めてしまいたい。
さっきよりも省エネでコウモリレストに到達。このレストは、前腕を休められる代わりに、足と体幹をめっちゃ消耗する。核心は前腕がものを言うので、とにかく休めるだけ休み、いざ核心へ。
核心の入りでややもたついたが、さっきの便で落ちた小ガバポケットを捉える。ヒールの解除もなんとか耐えた!
しかしコウモリレストでかなり回復したのに、核心に入ると一気にパンプが襲ってくる。キョンでなんとか斜めガバカチを止めたものの、そこからムーヴを起こせずフォール。あと2手、惜しかった。
Sunday
kjはかおりさんとフェアリーに行くというので、この日は別行動。高崎までゆきりんに電車で来てもらい、そこから有笠へ向かう。
宿ではマッサージガンとフォームローラーで、できるだけ疲労回復。以前はマッサージガンだけだったけど、特に強傾斜の場合、体幹にくるのでフォームローラーおすすめ。
9時ごろに東口の駐車スペースに到着すると、今日はすでに8台くらい止まっている。いつもはもう少し到着が早いけど、それでもこの日は盛況のようだった。みんなヒルをあまり怖がらなくなったのかな?笑
ちなみに、フェアリーに行ったパーティが多かったようで、アーチはいつも通り貸し切り。
今日は中之条で30℃予想。まだ5月中旬なんだけど…。さすがのアーチでもダウン不要。フリースは使ったけど、半袖で昼寝できる時間が長かった。
✔️右向け左(5.10d), Re
あっぱれのヌンチャクは昨日から掛けっぱなしなので、まずは軽めのアップ。前日の疲れはあまり感じず。
日陰でもさすがに登っていると少し暑いが、湿度は低いのか、フリクションは悪くない。
ルート解説は以下の記事参照。

❌あっぱれ(5.13c), 3go(計4d10go)
1便目
あっぱれの核心がある面は西向きなので、午後から陽が当たる。できればその前に決めたい。
もはや天然記念物パートでは、落ちる気がしなくなった。ルーフパートはもっと落ちない。
しかし、5.10dではアップ不足なのか、コウモリレストまでで結構ヨレてしまった。ヒール解除で耐え切れずフォール。
ムーヴは決まっているし、ポンプアップが大変なので、そのまま降りる。
2便目
これまでで一番スムーズにコウモリレストへ。前腕がどんどん戻る。ついに決めるべき時がきた。
核心の入りも完璧。ヒール解除の振られにも耐えた。しかし、なんと手順を間違ってしまいフォール。せっかくのチャンスに、何をやっているのだろうか…。
ここまで傾斜が強いルートだと、フォール後のポンプアップでの復帰は、かなり腕を使う。しかし、そのまま降りると、核心を練習する回数が少なくなる。今回はそれが裏目に出てしまった。
核心のムーヴを再度確認。今度こそ、しっかりとシーケンスを頭に叩き込む。
3便目
天然記念物パートは午後でもあまり陽が当たらないのだが、あっぱれの核心部は、日没までずっと陽が当たる。
しかし、16時くらいに一時的に木の陰に入るタイミングがある。この時を狙って3便目。エリア全体の体感気温は朝よりも低く、登っていても暑さをそれほど感じなくなった。
連登にも関わらず、登り出すまでは疲れはあまり感じなかったのだが、下部から何度も足が切れる。なんとかコウモリレストまで到達するも、核心で惜しくもなくフォール。急に体が終わってしまった感じだった。
かなり日が長くなったので、時間的にはもう1便出せるが、これではさすがに厳しい。ヨレヨレであっぱれパートのヌンチャク回収。
ふりかえり
GWを挟み、約1ヵ月ぶりのジ・アーチ。
GWのスペインツアーのために強傾斜トレしてた訳だけど、向こうでさらに仕上がって帰ってきたようだ。
ワーキングの週末のつもりが、RPにもう少しで手が届きそうなところまでこれた。
一方で、日曜の2便目はもったいないトライだった。手順を間違えなければ絶対登れたという感じではないけど、あの余力なら土曜の最終便でムーヴを起こせなかったところが、どうなっていたのか知りたかった。
「落ちたら降りる or ポンプアップで登り返す」の戦略もあるけど、海外ツアーとは違い、「またいつでも来れる」という慢心があったような気もする。短期ツアー中の集中したトライではやらなそうなミス。これはいただけない。
いつもの岩場でのクライミングは、気楽な面があって精神的にはストレスが少ないが、やはり決めるべき時には決めなくてはならない。
毎回コウモリレストまではいけてしまうので、5.13-を一日に何回もRPしている感じ。さらに傾斜も圧倒的なので、2日目の日曜はさすがに疲れもあったはず。フレッシュな状態でのトライに期待。
なんとか秋に持ち越さずに決めたいところだが、今年は梅雨入りが早そうで、5月末という予想も出ている。染み出しが心配だが、せめてあともう一日、乾いた状態で登らせてほしい。


