【有笠山】ジ・アーチ全完ならず

きい

クライミング日:2026年10月17日(土)

今回のクライミング

今年の春シーズンにしばらく通ったジ・アーチ。天然記念物(5.13a/b)、あっぱれ(5.13c)、へんてこりん(5.13a)の5.13台3本を制覇し、アップや筋トレで5.11以下も結構登った。

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残るは5.11台3本のみ。これまでアーチの5.11以下では一度も落ちていないので、あわよくば残りの3本もすべて一撃!なんて考えてたんだけど、思わぬ展開になった。笑

アプローチ整備

アーチへのアプローチは距離や標高差こそ大したことないが、倒木が多くて歩きづらく、特に雨の翌日などは倒木を踏み越える時にツルツル滑ってストレスだった。そこで今回整備することに。

ここ最近は晴れが続いていて、木がそれほど水分を含んでなくて作業は快適。先週まではヒルがいたらしいが、この日は1匹見かけたのみ。

今回のために、Amazonで¥2,000くらいの生木用のノコギリを買ってみた。切り屑がつまりにくいように刃が大きくなっていて、これが気持ち良いほどよく切れる。

一緒に作業したエンちゃんは電動チェーンソー持参。さすがに文明の利器には敵わないw。

ちょっと使わせてもらったけどめっちゃ楽

切るのが大変な太さのやつはステップを打った。これ、白河不動岩のアプローチで見つけて「その手があったか!」と感動し、今回真似してみた。エンちゃんはチェーンソーで器用に切り込みを入れ、踏みやすいように平らな部分を作ってくれた。

これがあるだけで斜めの倒木でもめちゃ踏みやすい

ジ・アーチ

この日はアプローチ整備で終わっちゃうかもなと思っていたけど、小一時間程度で終了。

ということで、ジ・アーチ全完目指していざ。

✅横綱(5.11d), 2go

へんてこりん(5.13a)と途中で分岐し、わずか数mで横綱の終了点。つまり、ほとんどの部分は登ったことがある。

それなのに、へんてこりんとの分岐で雑なムーヴを繰り出しフォール。ジ・アーチ5.11台オール一撃の夢、これにて終了(まぁこの後それどころではなくなるんだけど…)。

傾斜はあるけど、ホールドは基本ガバで出てきて小ガバ程度。腸捻転(5.11c)よりやや難しいかもしれないが、それでもわかれば5.11bくらいだろうか。

前に登られたのはいつ頃だろう?終了点付近のホールドは土にまみれていた。

2便目で95%くらい余力を残してRP。

❌腸捻転ダイレクト(5.11c????????), 1go

横綱のフラッシュ失敗により、ここからはお気楽トライになった訳だが、そもそもこのルートはあまり登れる気がしていなかった。

各ルートのライン取り(赤丸はボルト位置)

トポを見る限り、腸捻転と腸捻転ダイレクトは最後のボルトのみ異なるようだ。しかし、この最後のボルト同士が異様に近い。下手したら1mも離れてないのでは?

これを明確に別のルートとして登ろうとすると、ダイレクトはどう考えてもあっぱれの核心を通る必要がある。

すでに登っている腸捻転は、傾斜はあるが本当にガバガバ。実質5.11前半くらいだと思うが、このエリアの5.11以下のグレード感を考えるとまぁおかしくはない。

しかし、あっぱれは核心だけやっても、どう考えても5.12以上ある。実は右から入ることで易しくなるのだろうか?

腸捻転ダイレクトのグレードは、なぜか100岩には記載がないが、ROCKTOPOでは5.11cになっている。

とりあえずやってみるものの、まず腸捻転と分岐してあっぱれに合流するまでのオリジナルパート?にまともなホールドが見当たらない。垂壁なら持てそうなものはあるが、ここはルーフに近い傾斜。

ちなみに右から入った場合のあっぱれの核心もやってみたが、まぁなんとなくわかっていたものの普通にムズイ。

持久要素はほぼ無いとはいえ、たぶんあっぱれよりムズイです。というかオリジナルパートは僕にはほぼブランクにしか見えないんだけど…。

ジ・アーチ5.11台オール一撃の夢に続き、ジ・アーチ全完の夢も終了…。

いやー、スッキリしませんな。知り合いにも聞いてみたものの、そもそもジ・アーチに来る人自体少ないし、トライしたことがあるという人すら見つからなかった。

もし何か知ってる人いたら教えてくださいw。

✅穴弾力(5.11d), 2go

オール一撃も全完もなくなってしまったが、せっかくなので残りの一本も。

このルートはアーチ自体に引かれている訳ではなく、同じエリア内の違う岩を登る。穴弾力と書いてケツダンリョクと読むらしい。

核心がどこかは明確だが、チョーク跡があまりないこともあり、色々な向きからオブザベしてもホールドはよくわからない。

オンサイトトライは案の定核心でフォール。

探ってみると細かいながらも色々とホールドはあるが、とにかく足が極端に悪い。ムーヴは色々と考えたものの、リーチを活かして下の方にあるガバ足からランジするのが一番簡単そうだ。

ランジの取り先は狙いづらい小ガバ。これを止めた後、キャンパ気味に下の手を寄せてくるのも悪い。

2便目も絶対できるという感じではなかったけど、ランジで小ガバが完璧に取れてRP。核心の数手が実質すべてなので難しいが、このエリアの5.11台(腸捻転ダイレクトは除く)のグレード感を考えると、穴弾力は辛めかも。

ちなみにこのランジだが、スローピーな穴を引いて小ガバを取りに行く。初登ムーヴもランジだったとは限らないけど、穴からの決断力が要る動きということで、穴弾力(ケツダンリョク)というルート名になったのでは?なんて想像した。

リボルトの際、穴弾力だけは打ち替えられなかったようで、錆びた支点もある。ただし、落ちどころは決まっているし、核心はボルト間隔が近い。個人的にはそれほど不安は感じなかった。ただし、下部は岩が脆そうなのでその点は注意。

おまけ(新開拓エリア)

翌日の日曜は山ちゃんに案内してもらい、開拓エリアにお邪魔した。

各ルートの詳細などは控えるけど、スケールの大きな岩に、質の高いルート揃い。開拓者の皆さま、ありがとうございます!

登ったルート

✅味変(5.10c), mOS

✅味しらべ(5.10c), mOS

✅Party People(5.12a), 2go

✅カルチベート(5.12b), 2go

❌リスキーダイス(5.12c), 1go

❌山ちゃんのプロジェクト, 1go

ふりかえり

まさかのジ・アーチ全完ならず!

例えばグレードが5.11cじゃないとか、少なくとも何かしらの間違いはありそうだけど、改めて岩場の情報が持つ意味って大きいと思った(それがクライミングの本質かどうかはともかくとして)。

春に痛めた右手首の状態がなかなか100%には至らず、テーピング状態がデフォルトになりつつあるのが気がかりではあるが、クライミングの調子は引き続きグッド。

ただこの週末にしても、キッチリ2撃できていると言えば聞こえは良いが、相変わらず残念な一撃能力…。でも自分としては同じフォールでも、惜しいトライは増えていると思うし、内容はよくなってる気がするんだけどね。頑張ろう。

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きい
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登ったり滑ったりする人
1988年生まれ、愛媛県出身
東京の北西部に住み、週末は専らさらに北や西に出かける
仕事は電機メーカーのエンジニア
クライミング:2021年からリード&外岩を始めて本格的に
スキー:2017年からバックカントリーにハマる
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