【瑞牆】七面沢上流:チョップスティックスとキャップロック
クライミング日:2026年8月1日(土)
今回のクライミング
3週間前、小川山でクレイジージャムにド敗退。

「これはもう少し、5.10台前半のクラックで経験を積まねば」と思っていたのだが、雨が多かったこともあり、その後なかなかクラックに行けていなかった。
今週は久しぶりに平日から晴れが続き、ようやく憂いなくクラックを触れるチャンスがやってきた。
七面沢上流
クラックをはじめる前から、十一面末端壁とかの有名エリアは、一応名前だけは聞いたことがあった。少なくとも、そのままずっとスポートだけやっていたら、「七面沢上流」というエリアを知ることはなかっただろう。
アプローチ
瑞牆本の記載では、植樹祭駐車場から約60分。クラック地獄エリアのさらに上の方にある。近くに七面岩というエリアもあり、こちらもすべてトラッドルートのようだ。
瑞牆本の通りに行ったら、特に迷うことはなかった。思ったより踏み跡も明瞭。

七面沢上流は、エリア内に岩が点在している。瑞牆本に書かれている通り、それぞれの岩への分岐には、↑の写真のように二重のテーピングが巻かれていてわかりやすい。
例えばチョップスティックスは下から4つ目の分岐となるので、4つ目の二重テーピングが目印。とはいっても、チョップスティックスに関しては二重テーピングがある場所から視認できるので、あまり迷う心配はないと思う。
✅チョップスティックス(5.10b), 2go
ルート解説

ルート名通りの見た目をした美しいダブルクラック。傾斜はちょうど90°くらい。
中間部にガバがあるものの、基本的にフェイス面にはホールドがなく、ピュアなクラックルート。核心らしい核心はないが、中間部のガバも完全には休めず、それでいて20mくらいの長さがある。持久力が問われる一本だ。
最後はリップのガバを取り、簡単なマントルを返すと、完全に立てる終了点。
北面にあるため、一日を通して陽が当たらず、夏でも比較的涼しく登れる。ただし、乾きは悪そうなので、何日か晴れが続いたタイミングが無難だろうか。
トライ
ゆきりんが先にトライしてオンサイト。本人いわく、結構ギリギリだったそうで、何度かテンションて言いそうになったとのこと。
前半は両方のクラックを使うことができ、ゆきりんは右側を中心に登っていたのだが、やや悪そうだった。
ということでフラッシュトライの僕は、右側は補助程度に使い、左側を中心に登ってみた。これが良かったようで、順調に中間部付近まではいけたものの、ガバが目に入った瞬間に焦って手を出し、この時に足が抜けてフォール…。
上部は右側のクラックだけを使って登る。足のすっぽ抜けがなくても、上部で落ちていた可能性は十分あるが、悔やまれるフラッシュトライ。
2便目で登れたが、それなりにパンプした。
体感グレード
同じ5.10bのカサブランカは、ダイクに立ち上がってかなり休めた記憶があるが、チョップスティックスは比較的休みにくい。
カサブランカは下部のカムセットが少しシビアだが、登る難しさだけでいうと、チョップスティックスの方が上だと思う。

一方、ジャックと豆の木(5.10c)よりは明確に簡単。

コメント
カムはC05-C3を使用。大体どこでもハンドジャムが良く決まり、手の大きさによる差も出にくいのではないかと思う。
フェイス登りでのごまかしが効かないため、ジャミングの練習にとても良い。カムはよく決まるので取り付きやすい。
フラッシュトライはもったいなかったが、決してアンラッキーという感じではなく、経験不足が出てしまった。
✅キャップロック(5.9), FL
ルート解説

チョップスティックスのすぐ下にあるクラック。こちらは西向きだが、近くにある別の岩のおかげで、午後もあまり陽は当たらない。
10m程とやや短いが、とても綺麗な見た目をしたクラック。
クラックの右側の岩がやや前に出ていて、分類としてはコーナークラックなのかもしれないが、登ってみるとほぼフェーシングクラックという感じ。
出だしはガバがあるが、すぐにクラック以外のホールドがなくなり、こちらもピュアなクラックルート。
上部はクラック幅が大きくなる。終盤でスラブ面に立ち上がるところが核心だろうか。
トライ
今回もゆきりんが先にトライしてオンサイト。しかし、女性にはかなりクラックの幅が広く、全然楽勝ではなかったようだ。
続いて僕のフラッシュトライ。序盤はC2くらいのサイズで、手の大きい僕にとっては、最もハンドジャムが決まるクラック幅だ。
しかし、後半はC3-4サイズになり、さすがに僕の手でもハンドは厳しい。ほぼやったことないけど、見よう見まねのフィストを発動。
正直、「フィストってグーにするだけでしょ」とか思ってたけど、全然効いてこない。たまたまクラック内に薄い縦カチを見つけ、ここぞとばかりにフルクリンプ。
終了点まであと少しのところまで来たが、めちゃくちゃパンプしてしまった。咄嗟に右手で遠い右カンテを押さえ、コンプレッションでなんとかハイステップ。
ギリギリだったがフラッシュ。
体感グレード
同じ5.9の小川山レイバックを思わせるルートだが、クラックのサイズが大きく異なる。

小川山レイバックは、序盤のフィンガーが難しいと思うが、キャップロックは上部のフィストが核心だろう。
中間部で完全レストできる小川山レイバックに対し、キャップロックはストレニュアスな内容。
キャップロックの方が難しいと思う。
コメント
フィストジャムの経験がなさ過ぎた。その上、僕の手のサイズでもフィストにはやや広過ぎる(フィスト技術の問題?)ところもあり、前腕まで突っ込んでみたが、これももちろん未経験なので効かず。
チョップスティックスをRP後、10分くらいのレストでトライしたこともあるが、かなりの奮闘トライだった。
瑞牆本では1つ星になっているが、見た目も内容も良く、あまり長さがないことを差し引いても、もっと評価されて良さそう。
カムはC075-C4を使用。C3が決まるところが多かった。
クリボー(5.10a)
こちらはビレイだけだけど、オンサイトしたゆきりんの感想をもとに、参考までにメモ。

チョップスティックよりやや下で、登ってくるルンゼの反対側にある。
立体的なダブルクラックからはじまり、中間部はワイド、そして上部はコーナークラックとスラブの組み合わせ。変化に富んだルートのようだ。
ワイドからコーナークラックに入る部分が難しいらしい。
ふりかえり
最近、ベースキャンプ入間の入間クラック(5.11a)を登ることができた。最初はまったくできず、かなりの回数トライしてようやく完登。以前に比べると、ジャミング自体はかなり成長したようだ。
しかし、外岩のクラックはやはり難しい。ジムの均一な人工クラックと違い、わずかな場所の違いでジャムが効いたり効かなかったりする。岩の形状は複雑で、ムーヴやバランスの取り方も、一筋縄ではいかない。カムセットやロープ捌きもまだまだ不慣れだ。
やはり引き続き、5.10前半くらいのクラックを色々登り、経験を積むしかなさそうだ。そう思ってトポをパラパラと捲っていて気づいたのだが、ハンド・フィンガーサイズのみのクラックって意外に少なく、(できる人には)簡単なワイドが部分的に出てくるルートが多い。
ワイドかぁ…。やりたくないな~笑。

