【白河不動岩】Upsilon完登と大阿闍梨Day1
クライミング日:2026年6月6日(土), 7日(日)
今回のクライミング
先週から本格始動したUpsilonを登るため、今週末も白河へ。

火曜に半日出張があったくらいで、ここ最近の中では、今週はコンディショニングがしやすかった。
Saturday
この時期としては低めの予想気温。先週日曜は半袖でじっとしていても少し暑いくらいだったのに、この日の朝は薄手のダウンを着ていても肌寒さを感じた。午後からは気温が上がり、登るには絶好のコンディション。
水曜は台風で大雨だったが、岩はよく乾いていた。たまたま会った富山の激ツヨの知り合い2人は、前日金曜から来ていて、金曜時点でも岩は問題なかったらしい。よほど降っても、1日あれば乾くようだ。
✅Upsilon(5.13b/c), 4go(計4d15go)
1便目
まずはアップ兼ヌン掛け便。中間核心前の左手斜めカチと、右手ガストンホールドの染み出しを心配していたが、状態は悪くない。
先週、中間核心でフォールした際、ロープが足に絡んでしまったので、ロープさばきを修正。狭い足上げの時にやや力を使う感じになってしまったが、安全には代えられない。バラシでやった右手ガストン→左手マッチからの左手ガバ穴取りは一発で止まった。
中間核心後のピアノマッチは、右足スメアでかなりやりやすくなった。
2便目
下部は順調だったが、中間核心の左手ガバ穴取りでフォール。新たなロープさばきによって、少しリズムが悪くなってしまう。まぁしょうがない。
3便目
今度は上手くロープをさばけた。

先週はロープの左側に左足を置いていたが、頑張って足を畳んで右側に。この方が、次のムーヴで落ちた時に安心。
左手マッチから、超距離出しデッドでの左手ガバ穴取りが止まった!先週の感触からすると、繋げてこの左手ガバ穴を止められるのは、1日1回くらい。このチャンスを大事にしたい。
ピアノマッチもスムーズ。そしてフレッシュだとやはり違う。前回、左手ガバ穴が止まった便では、この時点でかなりパンプしていたが、今回はかなり余裕がある。一手ずつシェイクを入れつつ、上部核心前のレストポイントへ。
ダメージが少ないと、このガバとは言いづらいレストポイントでも腕が多少戻る。これはいけるぞ!
左手水平カチから、圧倒的落ちどころである右手ガストンが止まった!


あとはこの左手サイドを効かせ、右手でカンテのサイドガバを取ればほぼ終わりだ(とこの時は思っていたw)。

しかし、左手サイドが全然効いてこない。

このムーヴは少し気持ち悪いなとは思っていたのだが、右手ガストンが止まったら、あとは気合いで何とかなるだろうと高を括っていた…。
改めてムーヴを探ると、もう少し楽になることがわかった。右手ガストンを止めたあと、右手を少しだけ右にずらすとインカットした部分が持てる(ただし普通のリーチの人には右手止めた時点でパツパツのため、巨人特権かも)。左手サイド取ったあとは、右足フラッキングではなく、右手ガストンを取りにいく時のフットホールドに戻すといい感じ。
繋げた時のことを想像して、なんで最初からムーヴ作っとかないんでしょうね。笑
もったいない気持ちもあるが、RPにかなり近いところにいることがわかった。
4便目
1時間間隔でいけば、あと2便出すことができる。しかし、さっきの便でかなりパンプしてしまった。
2時間レストでラスト1便にかけることも考えたが、僕にとっては中間核心が確率ムーヴ。迷った末、1時間間隔でいくことにした。
この便も中間核心の一手が止まった!先週の感触からすると、2便続けて止まる可能性は低いだろうと思っていた。嬉しい誤算。
ただ、1時間レストではやはり短かったようで、先ほどのような余裕はない。
それでも、上部核心の右手ガストンが再び止まった!さらに作ったばかりのムーヴで、無事にカンテのサイドガバをキャッチ!しかし、ここで最後のクリップの予定だったのだが、パンプし過ぎて左手が離せない。とりあえず先に進む。
結局、クリップ予定ポイントから4手ほど進んだところで腰(というか腿)クリップ。ここでようやくシェイクを入れて、慎重にマントル返して無事RP。
ウイニングランだと思っていたパートは、繋げたら一手一手ギリギリだった。
前の便でせっかくのチャンスを逃した感があったが、上手く気持ちを切り替えられてよかった。
体感グレード
僕の体感としては5.13b。城ヶ崎のシンデレラボーイ5.13a/b(こちらも僕の体感は5.13b)や、小川山のちゃびんば5.13bと同じくらいの難易度に感じた。最近登った、有笠山のあっぱれ5.13cよりは簡単。
しかし、多くの人が落とされ続ける上部核心は、かなりリーチ差が出る上、僕の超得意系だった。一般的な中間核心ムーヴは、どちらかというと小柄な方がいいかもしれないけど、結果として僕の超距離出しムーヴは、省エネの面では悪くなかった。
ということで、標準的なリーチならトポ通りの5.13b/cになりそうだし、もっと悪く感じる人がいても不思議ではないと思う。
繊細なホールディング・フットワークが要求され、色々なムーヴが出てくる。キーホールドが染み出しやすいという難点はあるけど、内容が詰まりに詰まった好ルート。
Sunday
この日の不動岩はそれなりに賑わっていて、不動ハングのほとんどルートにヌンチャクが掛かっていた。
開拓者の本田さんや保科さんの姿も。本田さんは、Upsilon右隣のプロジェクトにトライしていたが、相変わらず悪そう。
✅スラブダンク(5.11b), mFL
人気一(5.11a)の右隣のルート。モノポッケ(指が細ければ2本入る)が出てきたり、色々なホールディングがあって楽しい。スタンスが僕に合っていたのか、人気一より登りやすく感じた。
上部は左回りでいくと簡単だが、右回り(直上?)でルート名の由来になっていると思われる、ダンクパートを通る。ここだけスタンスが限定的で、思い切って立ち上がった先にガバある。ダンクしなくても登れます。
❌大阿闍梨(5.13b/c), 3go
ルート解説
本田達さん初登で、Upsilon(5.13b/c)と双璧をなすエリア最難ルート。
登った人たちの話から、持久系のUpsilonに対し、大阿闍梨はCruxyなイメージだったけど、最大強度の一手までにしっかりヨレるし、核心後も落ちられる。
トライ
まずはヌン掛け&探り便。下部はあまり傾斜がないけど、細かいカチが続いて、思っていたよりも難しい。ライン取りはいくつか考えられる。
中間部に敗退ビナ?が2つ並んでいて、核心は明確。ここはマスターがとにかく大変。ヌンチャク持ってボルトに禁断のデッドした。
両手下引きカチから、細いクラック状のサイドホールドを取りにいくところが難しい。スタンスの関係で、このホールドに対してほぼ真下から手を伸ばす形になり、全く効かせられるイメージが湧かない。
3便出しても解決できず。ヨレてしまった上、指皮もなくなってこの日のトライは終了。
✅反逆の唄(5.11d), 2go

特徴的な逆層の岩を登る。ガバも出てくるが、見た目通りスローピーなホールドが多く、下から見てもどこが持てるのか分かりづらい。
サイドホールドが連続する、ハングを乗っ越すところが核心で、ここは足位置の関係でデッドになる。オンサイト難易度は高め。
前日にトライしていたさやてぃーのムーヴは見ていたけど、細かいホールディングは分からずフラッシュ失敗。2便目でRP。ちょうど5.11dくらいかな。
見た目も内容も良くてオススメ。
おまけ(撮影)
メインの不動ハングはエリアの一番下にあるため、ロープにぶら下がらなくても、斜面の途中からクライマーと同じ高さで写真が撮れる。特にサンダンスは映えルート。
Upsilonも悪くはないけど、ロクスノ103号表紙の画角を狙うならロープが必要。





ふりかえり
この週末で登れるかどうか、五分五分くらいかなと思っていたUpsilon。決められて良かった。GW前くらいからの好調は続いていて、多少悪いホールドが続いても、腕が張ってこない感覚がある。
大阿闍梨は核心がトリッキーな感じで、今回は残念ながら解決できなかったが、また次回までにムーヴを考えて試してみたい。


